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蔵元とつながる日本酒専門誌がつくる日本酒処。150種以上の日本酒が飲めて、その場で買える! 【名酒センター】

※KAORIUM公式note編集部のお店紹介! お酒の風味を言葉にする 日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」 導入店を巡って、美味しいお酒と食事情報を紹介しています。

種類も豊富で味わい豊かな日本酒。日本酒好きであれば、「いろんなお酒に出逢って味わいたい」という方も多いのではないでしょうか? そんな願いを叶えてくれるお店が、東京の御茶ノ水にありました! 酒処「名酒センター」さんは、なんと全国各地 35蔵・150種類以上の日本酒がずらりと並び、その場で飲めてさらには買って帰ることもできる、お酒好きには嬉しいお店です。

名酒センターさん 酒蔵マップ

この酒処兼酒屋は、1985年に刊行した日本酒専門誌「月刊ビミー」の編集部が、誌面で紹介するだけではなく、実際に味わってもらうためにとオープンした日本酒専門店。蔵元と直接つながっているため、レアなお酒にも出逢えるのだとか! お酒選びに迷ったときは、日本酒に詳しいスタッフさんに聞くことも、店内に設置された日本酒ソムリエAI「 KAORIUM for Sake 」に好みを伝えて、おすすめのお酒を探すこともできます。

今回は、そんな名酒センターさんに、編集部がお邪魔してきました。

今回お邪魔したのは……

名酒センター(東京・御茶ノ水)
名酒センターさんは、日本各地 35蔵の酒蔵協同のアンテナショップ。御茶ノ水駅から徒歩5分、秋葉原から徒歩10分、神田明神や湯島聖堂のすぐ近くにあります。店先には、手書きの愉しげな看板が並び、日本酒への愛情がヒシヒシと伝わってきます。

以前は、その場で飲む角打ちができる酒屋さんがありましたが、最近はあまり見かけませんよね。名酒センターさんは角打ちができ、さらにお酒に合うおつまみもいただけます。

飲むだけでなく、気に入ったお酒は買って帰れる!

店内は、入って右側にお酒を愉しむ飲食スペースと、左側には気に入ったお酒を買える販売スペースがあります。飲食スペースでまず目に飛び込んでくるのは、ずらりと並んだ日本酒! 見ているだけでもワクワクしますね。近寄ってみると、1本1本丁寧に手づくりの日本酒紹介ポップがついていて、迷ったときの参考になりそうです。

お店手づくりの日本酒紹介ポップ

席は、落ち着きがあり過ごしやすい印象。複数人でワイワイ飲めるテーブル席と、窓際には、“お一人様”でも落ち着けるカウンター席があります。会社帰りにスマホやPCなどのモニターを観ながら、一人で飲みに来られる方も多いのだとか。実際この日は、一人で飲みに来られた方が3名いらっしゃいました。お店の方曰く、女性の一人飲みの方も多いそうです。

店内左側には、日本酒の販売スペースがあります。飲食スペース同様にお酒がずらりと並び、気に入ったお酒を買って帰ることができます。

(左)常温コーナー(右)冷酒コーナー

お酒は、日常的に飲めそうな価格帯のものが多いですが、高級なお酒も鎮座していました。日本酒が好きな方へのギフト探しにも良さそうですね。また、300mlの少量からの量り売りもあり、ちょっと飲み足りないときには嬉しいサービスです。

スタッフ・AI・自分でセレクトした日本酒3種を飲み比べ

では、せっかくなので日本酒を愉しみたいと思います!
注文は、気に入ったお酒をグラス1杯(45ml)からオーダーできます。3種類選ぶと「飲み比べセット」になり100円割引になったり、たくさん飲みたい方には飲み放題コースもあるので、自分の飲む量に合わせて選ぶのがおすすめ。今回は、3種類選んで飲み比べセットにしてみました。

まだまだ日本酒に詳しくないので、1本目はお店のスタッフの方に好みを伝えてセレクトしてもらいました。この日は3月、今の時期におすすめという生酒で、飲みやすいものがよいと希望を伝えました。ほかにもあれこれとヒアリングしていただき、すっと手にされたボトルは「みすず 特別純米 無濾過生原酒」。詳しいスタッフさんがいると頼りになりますね。

2本目は、酒棚のすぐ隣に設置された日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」を使って選んでみました! 画面の流れに沿って質問に答えていくだけで、AI がぴったりのお酒をレコメンドしてくれます。

お酒の探し方は、3つの「味わいから」「気分から」「産地から」で選べます。私は、「気分から」を選んでみました。

すると気分を表す言葉がいくつか表示されたので、その中から「心躍るような」を選択。さらに4つの選択肢が表示されたので、「優雅なリゾート」を選んでみると、AIがマッチ度の高い日本酒をおすすめしてくれました。一番高いマッチ度のお酒をタップしてみると……。

お酒の特徴が言葉のマップで表示されます。「パイナップル」「パッションフルーツ」なかには「真夏の暖かい砂浜」……、日本酒の表現としては、あまり聞き慣れないですが、なんだか美味しそうな言葉が並びます! これはお酒から感じられる風味が言葉で表現されたもの。美味しそうなので「末廣 山廃 純米吟醸」にしてみました!

3本目は、他の2本とは系統が違い、自分が気になったお酒をチョイス。「初物」と書かれた11月に蔵出しされた新米仕込みの「とろ~りにごり原酒 初物」を選んでみました。選んだ日本酒のボトルを、席まで持っていくと、スタッフさんがグラスに注いでくださいます。

(左から)スタッフさんのセレクト「みすず 特別純米 無濾過生原酒」(蔵元:美寿々/長野県)、KAORIUMで選んだ「末廣(すえひろ) 山廃 純米吟醸」(蔵元:末廣酒造 嘉永蔵/福島県)、自分セレクトの「とろ~りにごり原酒 初物」(蔵元:蒲酒造/岐阜県)の3本。

左から順に飲み比べ!「みすず」はさわやかな香りで、ポップには「グレープフルーツのような」と書いてあったのですが、たしかに柑橘のようなフレッシュ感があります。アルコール度数が17%と高め(私にとっては)ですが、まろやかで飲みやすい! さすがスタッフさんのおすすめです。柑橘でフレッシュなので、カワハギのお刺身と濃い肝醤油と合わせてもよさそうです。

次に、「末廣」もさっぱりしつつ、口当たりよく飲みやすい。料理に合わせやすそう。濃いおつまみにもあいますが、ヒラメやマダイの昆布締めなど白身魚の刺身にも合いそう。マップにあった言葉「パッションフルーツ」や「真夏の暖かい砂浜」を意識して飲んでみると、確かに感じられるかも!

最後に自分セレクトの「とろ~りにごり原酒 初物」を飲んでみました。これもまた飲みやすい! 香りがあって、かなり濃厚です。ソーダ割にしてもよさそう。少しデザート感があるので、飲み比べの順番としては最後で正解でした。

日本酒にぴったりのおつまみがずらり

そして、おいしいお酒を飲むなら、おいしいおつまみを合わせたいですよね。日本酒棚の向かい側には、お酒にぴったりなおつまみが並びます。

メニューから選ぶと温かいおつまみをつくってもらえたり、冷蔵庫には美味しそうな小鉢も並んでいます。

セレクトした3本に対して選んだのは、味噌のうまみが鴨肉に染み出す「燻鴨(かおりがも)のみそ漬(左)」燻製した鴨肉をみそ床につけてまろやかにしたもの。香りがよく、味噌のコクが合います。もう一品は、コリコリとした食感のクラゲとウニのコラボ「うにくらげ(右)」などをセレクト。

いずれもコクがあり塩が強め。日本酒とよくあうおつまみです。鴨肉は味噌の塩がしっかり効いたお肉で、少し小腹も減っていたため食べ応えもちょうどよく、うにくらげは飲みながらチマチマと食べられました。

地域に愛されるお店! イラスト✖️日本酒!?

さて、舌鼓を鳴らし、落ち着いて店内を見渡すと、日本酒ボトルのラベルにアニメのキャラクターが描かれていたり、壁には、飲み比べ名人のリストが紹介されていたりと何やら愉しそう。

代表の武舎さんにお話を伺うと、アニメのキャラクターラベルについては、人気イラストレーターさんのイラストをラベルに起用した、ここでしか買えないコラボ日本酒ボトルだとか。

お店は秋葉原駅から徒歩10分と近く、アニメが好きな方も多いことから、アニメの声優さんを迎えてイベントを行うこともあるそうです。そのため、アニメやイラスト好きの方もたくさん来店され、そのつながりでコラボボトルの制作につながったのだとか。

飲み比べ名人のリストは、お店独自に唎酒テストを行っており、名酒センターさんで取り扱う35蔵の酒蔵で作られているお酒の全蔵を北から順に制覇し、全蔵制覇した方がチャレンジできるテイスティングテストの合格者だとか。ちなみに唎酒はレベル別で、金、銀、銅があるそうです。リストやバッチの数を見ても、常連さんでお店に通われている方が多いのがわかります。

御茶ノ水は大学や病院、オフィスビルが多く都心のエリアですが、お客さんたちに愛されているローカルな感じが伝わってきますね。

さすが、日本酒専門誌がつくる、酒蔵協同のアンテナショップ! 味わえる日本酒の種類はもちろんですが、お酒についても知れてじっくり堪能できました。「このお店が自宅のご近所にあったらいいのに!」と本気で思いました(笑)。日本酒好きの方はもちろんですが、日本酒初心者の方でも愉しめるので、ぜひふらり立ち寄ってみてはいかがでしょうか! ちなみに、オンラインショップがあるのでお酒の購入はウェブでも可能です。

日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」が愉しめるお店は、こちら でもご覧いただけます。

店舗情報:飲める&買える日本酒処 名酒センター

所在地:東京都文京区湯島1丁目2-12ライオンズプラザお茶の水1階
URL:https://nihonshu.com/


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