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ふわふわの愛で包まれたい

こんばんは。気分屋なレイニーディですね。土砂降りかと思えばぴたっとやんだり、また土砂降りになったり。

さて、今日は久々に本を1冊読み終わりました。

有頂天家族

私がもっとも好きな作家である森見登美彦先生の作品です。


「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け回る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー!

傑作・毛玉ファンタジー!
声に出して読みたくなる日本語ですね。あらすじはこんな感じです。

森見先生の作品といえば『ペンギンハイウェイ』や『夜は短し歩けよ乙女』がアニメ映画化されましたね。
『ペンギンハイウェイ』はちょっと異色として、『夜は短し歩けよ乙女』や『聖なる怠け者の冒険』、『太陽の塔』などを読んできた私からすると、森見先生の作品はニヤつきながらダラダラと読むのにふさわしい本なのです。舞台は基本的に京都、出てくるキャラクター達はみな愛すべき阿呆。そんな阿呆たちが古都で繰り広げるちゃんちゃらおかしいのに真剣な恋模様などを見るのが楽しかったのですが、、

有頂天家族は家族の物語

なのです。
有頂天家族に出てくるキャラクターは狸と天狗と人間。人間が1番影が薄いくらい狸の世界です。森見作品独特のコメディチックな阿呆らしさと言い回しとドタバタ劇はもちろん、中盤から最後の方は狸の家族愛に涙がちょちょ切れそうになります。ふわふわの愛って家族愛なのかなぁ。

完全に油断していた私は途中からの展開に驚き慄いて目が離せませんでした。愛すべき狸たち、天狗、そして人間。この世の全てのものをふわふわの愛で包んでくれるようなお話です。

ざっくりすぎる感想ですが、ぜひ、最近心がカサカサするなぁという方はふわふわの愛で包まれてみてください。きっと狸たちに癒され潤います。

「有頂天家族(森見登美彦)」
https://www.amazon.co.jp/dp/4344415264/

潤された私は寝ます。おやすみなさい。

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