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海外の名詩を心から味わうには原語を何度も模写して暗記していくしかない理由

結局、詩というものは心で反復していくしか真髄に迫れないものと思います。というのは、

同じ好きになった詩についても、

ことあるたびに電子書籍で好きな部分を開いて読み直すのが「頭で反復すること」、

あらかじめ詩を暗記しておいて、自分の生活の中で「あ、今、目の前に広がっている風景は、まさに暗記したあの詩とそっくりだな!」という感動との出会いを何度も味わうのが、「心で反復すること」

そして名詩というものは後者のやり方で味わえるように練られている。よって、好きになった詩ほど、時間をとって暗記しておくにかぎる。

とりわけ海外の詩なら、翻訳でなく、原語で暗記すべき。これは外国の言葉との出会いにもなるので、心の保養として、いいことづくしです。

、、、などと偉そうなことを言っておりますが、私自身、長い間、文学というものを「頭で」反復するものと思い込んでおりました。後者の「心で」反復することの重要性に気づいたのは最近になってから。

この年齢からでも遅くないと信じて、ガルシア・ロルカのタマリット詩集から気に入ったものを抜き出し、何度も何度もノートに模写して暗記していく。

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ちなみに、それをやるときには「対訳解説本」がとても役に立つ。ガルシア・ロルカについては以下がとても詳しい解説で役に立った。ガルシア・ロルカは意外なほどシンプルな語彙を使うので、語学的にはそんなに難解ではない(語彙がシンプルな分、解釈が多義的になるので、読解は易しくはありませんが)。つまり基本単語が多いので、スペイン語の勉強にもなる。いいことづくしです!


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