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【紙の本で読むべき名作選#9】「五色沼黄緑館藍紫館多重殺人」で電子書籍を越えてゆけ!
電子書籍で読むよりも紙の本として書棚に入れておくべき作品を紹介していくこのマガジンですが、9回目の今回はかなりB級路線をえぐります。倉阪鬼一郎さんの以下の本格推理小説です。
これこそ、紙の本で読まないといけないミステリー小説と言えるのではないでしょうか?
というのもこのミステリー作品、実は物理的な書籍そのものに、ある仕掛けが施されているんですね。解決編に到達した時、「え?まさか!」と紙の本をいじくりまわし、「あ、ほんとだ、今まで気づかなかった!」と愕然とすること請け合いです。もはや禁じ手中の禁じ手トリックなので、本当のミステリーオタクな方はむしろ怒るかもしれませんが、「紙の書籍」というメディアそのものを愛する人には、拍手喝采ものの叙述トリックではないでしょうか?
あまりの奇想天外なトリックに「バカミス」などという称号も与えられてしまった作品ですが、「本」というものを愛する私は「バカミス」どころか「最前衛のアバンギャルド小説」と大絶賛しますぞ!
ところがこの作品、最近、電子書籍版にもなりまして。「いったいどうやってあのトリックを電子書籍に移植したのか?」と確認したところ、ああ、なんてこった。明らかに不自然なフォーマットで電子化されており、少し勘のいい人にはネタバレしてしまいかねない、悲惨なクオリティとなっていたのでした。
ちゃんとオドロキを得たい方は、中古でノベルス版を探すべし!
△本記事はコチラの「紙の本で読んでほしい名作選」マガジンの一記事となります
子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!