【フランス革命がわかる歴史マンガ】マリー・アントワネットを描いたマンガのオススメ紹介!
「フランス革命~ナポレオン時代を歴史マンガで学ぼう!」というテーマで私が書いた記事を、以下のマンガ情報サイトに掲載いただいた旨、先日の記事で展開しました(※以下のバナーから対象の記事へリンクしています)。
ただし上述の記事、人様のサイトということもあり、個人的には語り切れていない話がいっぱいあります。
「フランス革命を描いたマンガについてまだ語りつくせていない!」そうした話題は、個人ライターとしての活動であるこちらのnoteで何回かにわけて展開していきますね。
この女性をどう解釈するかでフランス革命観ががらりと変わる!?王妃マリー・アントワネット
フランス革命とひとくちに言っても、あまりに壮大で複雑な事件の為、視点をどこに置くかで見方はまるで変わってきます。
この時代を描く作家さんたちは、まず誰の視点に立つかを考えることになりますが、対象の定番といっていい一人が、マリー・アントワネットではないでしょうか?
・オーストリア帝国のお姫様として生まれた(※彼女は他国の王家からフランスにやってきたお嫁さんであって、フランス人ではありません。フランス革命での死は完全な「まきこまれ」です)
・美人として有名だった(これは肖像画でもわかりますね)
・ファッションが大好きな女子だった(これも肖像画から伝わってきますね)
・子も産んで母親となった(この王子は幼いうちにフランス革命で投獄され文字通りイビリ殺されます)
・フランス革命の為に、リンチ同然の扱いを受けた上ギロチンで処刑された
という、まさに悲劇のヒロイン。
ただ、描くのには扱いが非常に難しいヒロインであることは間違いないです。あまりに過酷な運命を辿ったため、本人がどのように感じどのような考えで生きていたのかを想像することがかなり難しい。
それゆえ、力量のある作家さんにとっては、チャレンジしがいのある魅力的な題材とも言えます。
そこで今回は、私が上述の記事の参考文献に使ったものの中で、マリー・アントワネットを扱ったマンガでオススメのものをいくつかピックアップしますね。
まずは定番中の定番にして、基本文献!『ベルサイユのばら』
まずはこれでしょう!
フランス革命を描いた名作というだけでなく、歴史漫画の金字塔。今日これだけのの歴史漫画が生まれているのも、この作品が開拓してくれた素地があってのこと。
そのわりに、中身を読んでいない人が多いのではないでしょうか?
タイトルになっている「ベルサイユのばら」というのは、男装の麗人オスカルのことではありません、正式な主人公はマリー・アントワネットのほうです。
この最終巻で泣かない人は人間じゃない!
フランス本国からの依頼で執筆された、ほとんど完璧な作品『マリー・アントワネット』、惜しいのは短かすぎること
フランスのベルサイユ宮殿側から招致され、惣領冬実先生が張り切って描き上げた作品です。
絵の美しさ、時代考証の緻密さ、感情表現の豊かさ、すべてが最高級!
ベルサイユ宮殿で過ごすマリーの、華麗ながらもどこか孤独な日々が絢爛に描かれます。
惜しむらくは、もともとのフランス側からの企画意図がそうだったのでしょうが、ベルサイユ宮殿での生活が描かれていて、物語はフランス革命の前に終わってしまうこと。
この筆致のままフランス革命もぜひ描いてほしかった!
歴史漫画のひとつの到達点!サンソン一族の目からフランス王家を描く『イノサン』
もうひとつ、私の大のお気に入りを紹介しましょう。
貴人たちの処刑を担当する一族という不思議なポジション、サンソン一族の目から描いたフランス革命。
はっきり言って、漫画というものにはこんな表現力があるのかと私を慄然とさせ、漫画をもっと発展させたいと私を熱くさせたキッカケとなった作品です。
ありとあらゆる意味で「好きすぎる」作品ですが、感受性の強い方は出会ってから二〜三日は打ちのめされるほどのインパクトがある作品とは、お伝えしておきましょう。
この作品でのマリー・アントワネットは、歴史に翻弄されつつも、王族としてのしがらみから自由になりたく、どこか「自分もまた所属しているはずのこの狭い世界を壊してほしい」という欲望も抱える若者として描かれています。
本作は現時点(2019年6月)でまだ連載中。フランス革命の激動をどんな結末に持ち込むのか、目が離せません!
以上、今回はマリー・アントワネットを描いた漫画作品の中で私のオススメを三つ、ご紹介しました。
マリー・アントワネットという同じ人物にもさまざまな描き方があり、それぞれの作家さんのカラーが出た名作がこれからも出てきそうですね!
子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!