見出し画像

【海外マンガ事情】西欧各国での日本マンガ・ご当地コミックの売れ筋ランキング分析(2019.08.05~2019.08.11)

先週の記事に引き続き、今週分の「海外市場での日本マンガ売れ筋データ」の公表と考察を行いたいと思います。(※データの収集方法はこちらの過去記事を参照ください)

なお今週のランキングですが、アメコミ市場のほうでちょっとした事件がありました!そちらの話題を中心に今回はお伝えします。

■amazon.comでのアメリカご当地コミック売れ筋トップ20に事件!『ペルセポリス』がキターー!!

世界の漫画というものに興味を持ってきた私に、ちょっとした驚きを与えてくれる結果がありました!

第九位に『ペルセポリス(Persepolis)』が突然乱入してきたことです。これは意外な展開でした。というのもこのペルセポリスという作品、

・アメコミではなく、バンド・デシネ(フランスのコミック)である
・しかも、作者はイラン人の女性である
・つまり、イラン出身フランス移民の女性作家が自身の少女時代(イラン時代)を回想したという、かなり社会派なコミックである

という次第。

これが突然ランクインした理由として思いつくのは、やはりホルムズ海峡問題でしょうね

こういう国際的な事件が起こった時、ひとむかし前のアメコミ世界では「スーパーヒーローがイランをやっつける話」のようなものが売れ出すところが、今回は「イラン出身の女性が世界に訴える社会派コミック」がランキングに入ってくるとは!

アメコミ市場も変わった、見捨てたものではないとみるべきでしょうか。

この『ペルセポリス』は日本語版も出ているので、興味のある方は、是非、手に取っていただきたいと思います!

■amazon.comでの日本漫画売れ筋トップ20(2019/08/05~2019/08/11)

それでは次に、amazon.com(=英語圏市場)での日本漫画のランキング集計結果です。

今週の新顔は10位に入った「How a Realist Hero Rebuilt the Kingdom」。これは『現実主義勇者の王国再建記』ですね。

こういうラノベ出身の作品も英語圏で販売される時代とは、ラノベ作家志望者にも夢のある世の中になったといえるのではないでしょうか。それにしてもこの英語版タイトル「How a Realist Hero Rebuilt the Kingdom」って、シンプルながらも見事な訳と思いませんか?私は感心してしまった次第!

■amazon.jpでの売れ筋コミックトップ20(2019/08/05~2019/08/11)

なお、このコミック市場のランキングリサーチですが、週一回続けてきたもののフランス・イタリア・スペインにはあまりにも変化が少ない為、いったんお休みとして、

代わりに英語圏のランキングとの比較対象になるように、amazon.jpでの売れ筋コミックランキングを掲載することにします。

さっそくながら、今週の日本での動向です。

『るろうに剣心』の北海道編が10位以内に入ってきたことは、過去経緯を知っている世代としては感慨のある「復活劇」ではないでしょうか

それではまたデータが溜まったところで、集計と考察を行います!また次回!

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!