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【夢日記の理論的背景】なぜ私はフロイト・ユング・ラカンに冷たくてwメルロ=ポンティには親しみを覚えるのか?

皆様、こんにちは。

昨日、以下の、エモーショナルで多少スピリチュアルな夢を見た記事を公開しましたヤシロです

この夢日記の中で私、

「フロイト派の方はどうせこの夢についても『性的な欲望ガー』って言ってくるんでしょ?そういう分析をしたいなら、ま、お好きにどーぞ」

みたいな、実に冷たい感じのことを述べていましたが、今日はそのことについて補足しましょう。

というのも、昨日の記事だと、私はフロイトに対して否定していると誤解されかねない。いえいえ、そんなことはないんです。

私は他の記事でも、フロイト・ユング・ラカン派に対しては冷たい感じのコトバを投げてきましたが、彼らの「夢理論」が有効で強力であることは凄く認めてるんです。本当です!

ですが、私自身が「夢というものをこういうふうに分析したい!」と思っている方針と、フロイト・ユング・ラカンの方針(※非専門家の私が理解している限りの方針ですが)は、あまりに違うので、逐一、「僕はフロイト・ユング・ラカンのような方法で夢を分析しないぞ!」と強調しなくちゃいけない。

まあ、言ってみれば、

プロレスですw

だが、立ち位置を明確にする際に、彼らとの違いを強調するのは、私にとってとても便利なのは確か。

では、どこが違うのか?

フロイト・ユング・ラカン派とも、夢に出てくるキャラクターや場面やセリフを、「何かの象徴」として捉える。そしてそれを、性欲とか、家族問題とか、そういった「夢を見ていた者の、何らかのクラい気持ちを表している」と考える

いっぽうで、私は、、、これは実に風変わりな夢への態度とは承知ですが、

夢に出てくるキャラクターも場面も、何もかも、「現実世界とは別の仕方で『存在』する、並行の世界」であると考える。だから私は、夢で見たことを、まるで旅行記のように、あるいは少なくとも映画を観てきたかのように語る

そういう意味で、私は夢で見てきたことを、「見てきたとおりに、ただし自分が夢見ている間に感じていた感動がいきいきと伝わるように、活き活きと描写したい(文章にしたい、必要ならマンガ絵にしたい!)」というのが夢日記をやっている最大のモチベーションなのだ。

フロイト・ユング・ラカン派が、「夢を通じて精神病の患者さんを治療する」ことを目的としているお医者さん達なのに対して、私は古代人のように「夢をスピリチュアルなものとして見る、そして受け止めたメッセージをいきいきと語る」という、ブンガク的な発想でやっているわけなので。最初から話がすれ違うのは当然。

だが、プロレス的な言い方をあえてするが↓

どんなエモーショナルな夢を見ても、「あ、それは君の性欲の表れだね」とか、身も蓋もないまとめ方で切り刻んでしまう彼らは、やはり、正直、ジャマくさいのは確かなのだw

そんな私にとって、では思想や哲学の領域で、親しみを感じる方がいるかというと、、、これはですねえ、ニーチェやバタイユといった「文学よりな思想家」は別にして、

コテコテの哲学者の中から選ぶなると、もう、現象学な方々との相性の良さは隠しきれないですよねえ!特に、この御方!

特にメルロポンティ先生が発見した、「物質そのものに還元できない『身体』」はめちゃくちゃ参考になった。とはいえ、私はハイデガーやらメルロポンティやらを学生時代に読んだ内容を、年月をかけてかなりオカルトすれすれに拡大解釈しているところがあると思うので、ガチの哲学専門家の方から見れば、私の引用は怒られるかもしれない・・・

ともかく、以上、

私がフロイト・ユング・ラカン派の夢分析に反発し、現象学系にシンパシーを寄せている理由について、お話しました(※繰り返すように、「思想・哲学」の分野から、私が苦手な人、好きな人を選んだ場合のハナシですよ。オカルト主義者や芸術家や文学者から選ぶなら、「夢をスピリチュアルな世界とみなし重視した先人」は一気にたくさん見つかります!正直、私なんぞよりも遥かにアブない主張をしていた人を含めてね・・・)

最後に、実例として、

昨日の私の「古代ローマ浴場」の夢を取り上げれば、私がフロイト系を警戒する理由はきっと明白かと。私はこの夢の物語性と、至高体験を強調しました。ところが、もしフロイト派がこの夢を聞いたら、ぜったい、「でも、古代のお風呂で、10代の時のクラスの女子に出会ったんでしょ?君が10代のときに満たせなかった性的な想いの代理だな」ってヒトコトで済まされちゃう怖さがあるんでさぁ。いやぁ・・・私とて、夢と「性的な隠喩」はどこかで結局、切れないのはよく知ってますけどね、そこばっかりにフォーカスされちゃいたくないんですよね。夢の中に出てきた「個々の記号」じゃなくて、もっと、夢の「全体」を重視してほしいんですよ本当に・・・

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子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!