妙なことを言うようですがソ連SF映画「ストーカー」は私の鬱治療によく効くらしい
アンドレイ・タルコフスキー監督の映画が、なぜか、心が苦しい時の私と相性がいいことは、前から知っていました。ノスタルジアとか、サクリファイスとかを見ていると、なんだかマインドフルネスのような精神状態に私は陥るようで。
でもですね、けっきょく私にとって最高なタルコフスキー映画は『ストーカー』ですかね。
これの原作小説は、かのストルガツキー兄弟による、なかなかハードボイルドなSF。
この原作小説を私はたまらなく愛しているのですが、、、
これが「映像の詩人」タルコフスキーにかかるとひたすら静謐で高潔な「精神世界SF映画」に変わってしまったw。
だが私は、これが好きなのですよ。ストルガツキー兄弟の原作の味わいは見事に消されてるけど(!)、マインドフルネスにも似た境地に持っていかれる。
そしてこれ、私が鬱っぽくて苦しんでいる日に、効くんです。ビデオをかけながら横になっているとどんどん楽になるのです。その科学的原理は不明。
タルコフスキー監督の映像には、まだまだ汲みつくしきれていない何かがある。そして現代のロシアで起きていることを考えると、意味深なラストシーン(人類へのかすかな希望?)は、ますます、泣けるのです。
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