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【紙の本で読むべき名作選#20】「経済学に最小限必要な数学」で電子書籍を越えてゆけ!

このたび縁があってPMBOKの合宿に参加してまいりました。「アメリカのビジネス理論であるらしい」くらいの前知識しかなかったのですが、合宿に放り込まれてみると、いろんな企業から参加している人たちとチームを組んで、二日間みっちり、最適化問題やリスク計算や投資判断の、数理的な演習をやらされました。なかなか厳しい指導でしたが、これがけっこうおもしろかった!

で思ったことですが、ビジネスマンたるものやはり普段から時には高校数学に触れる時間を設けたほうがよいです

「月に一回はプールに行って汗を流す」というのと同じくらいの感覚で「月に一回は高校レベルの数学の問題集をやってみる」という習慣づけがよいと思います。というのも、私自身が、今日ご紹介するこの本を月に一回くらいは開いて、いくつか問題を解いてみる、という習慣づけをしていまして↓

おかげで、今回のような突然のセミナーでの数学演習にも十分耐えられたからです。むしろ、文系出身のくせに演習でいささかリーダーシップをとっちゃうことまでできました。

「これは確率の問題として解くべきですよねー、というわけで、計算をチームで分担しましょう!」みたいな提案を私のほうから。

数学というのも一種の習慣のようなところがありますから、本書のような「ビジネスシーンで使える高校数学レベルの問題集」というのは、絶対、家に一冊あったほうがよいです!

この本は、

第一章:関数

第二章:微分と積分

第三章:線形代数と行列

第四章:確率

第五章:統計

とバランスよく問題が入っていて、頭の体操にはピッタリです!

ただし、第三章の線形代数と行列のところだけ、本書の中で極端にレベルが高く異色です。私も最初は、第三章だけが解くのにツラい問題ばかりで、飛ばしておりました。

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というのも、後からよく見ると、これってモンテカルロ法の手動計算じゃないですかw。高校でも「数Ⅲ」とか「数C」とかに行かないとやらないはずの問題ですよね。

でも確かに現代のビジネスシーンでは、コンピュータがアンケート結果の傾向を解析するときとか、機械学習の場とかでバリバリ線形代数的な発想は出てくるから、この本が「いっかいは行列の面倒くさい計算を手動で体験しましょう」というコンセプトになっているのは、確かに正しいのかもしれず。

微積分や線形代数はちょっとエグい、、、という方は、複雑な第二章と第三章はいっそ無視して、

第一章の関数と、第四章第五章の確率統計の問題を、何度も反復して解くだけでも大変な勉強になると思います。けっきょく今のビジネスシーンは、高校数学くらいで読み解けるシステムの塊として稼働しているところがありますから、慣れているのと慣れていないのとでは大きな違いになります!

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!