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現代サラリーマンの苦難にも『堕落論』坂口安吾は効くと思う

私自身、仕事がうまくいかずに追い詰められてウツ寸前になったとき、無意識に坂口安吾『堕落論』の末尾を思い出して救われたものです。

坂口安吾は終戦による人々の落ち込みを励まさんとして書いているわけですが、現代の日本人にも、いやもしかしたら、世代を超えて、「悩む人」すべてに効く力があるかもしれないのが『堕落論』。

現代日本風に言えば、以下のように解釈できましょうか。

どんなに華々しい活躍をしたことがあるビジネスマンも、事業で大失敗してドンゾコに行くことはあるし、

どんなに人気の芸能人でも、スキャンダルひとつですべてを失い世の中から消えることもある。

だが、生きるなら、堕ちることは免れられない。生きよう。堕ちるときは、堕ち切るところまで堕ちよう。

どうせ人間は、永遠に堕ち切ることはできず、むしろ、堕ち切ったときにこそ、世間や政治に惑わされない「自分自身」を見つけることができるのだから、それまでは堕ちよう!

私はこの本を↑こう読み、自分の生きる力として役立てています。


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子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!