野良の科学コミュニケーターがnote、はじめました。


みなもすなるnoteといふものを 己もしてみむとするなり


…ということで、最初くらいは真面目に。

みなさん、こんにちは。

Hondaと本田とASIMOs

(本田がHondaのロボットからHondaの製品紹介をされる図)

私、本田 隆行と申します。
科学館、企業、大学…などなど、どこにも属することなく活動するフリーランスの「科学コミュニケーター」を生業としています。

さて。

この「科学コミュニケーター」という職業は、多くの人にはあまり耳に馴染みがないかもしれません。

まぁ、私も感覚的には「職に就いている」というよりも「肩書きを名乗っている」と言ったほうがしっくりくるくらいです。

というのも、他にこの肩書き”だけ”を掲げて、専業(プロ)で生きている人を他に見かけることがないからです。
そんなこともあり「全国的にも珍しい、フリーの科学コミュニケーター」を自称しているのですが、キャリアとしてはフリーランスとしては2015年夏から活動しているので、今は6年めのシーズンです。
その昔、科学館所属だった時代の経験を合わせると、今年度で9年目のシーズンを迎えています。

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「科学コミュニケーター」
(サイエンスコミュニケーター、科学技術コミュニケーターとも言います。私は文字数が一番少ないので「科学コミュニケーター」という呼び方をしています)

この肩書きを説明する際に、私は「科学・技術という専門分野と、専門ではない世界を、コミュニケーションを用いて繋げる人」だと、言います。
(まぁ、「科学コミュニケーションをする人」ということですね)

しかし。
実は、その定義は曖昧で、しっかりとしたものがありません。
なので、私がする説明の仕方も、私個人が考える科学コミュニケーターの姿でしかありません。

※ざっくり知りたい方は、科学コミュニケーターを養成する各機関のウェブページを参照のこと。
・国立科学博物館
・北海道大学 CoSTEP
・日本科学未来館

科学コミュニケーターの具体的な役割をよくよく紐解いてみると、様々な能力が必要になることがわかります。
たとえば…

プロデューサー
ディレクター
マネージャー
プランナー
キュレーター
エデュケーター
デザイナー
ライター
エディター
イラストレーター
プログラマー
パフォーマー
コーディネーター
ファシリテーター
コンサルタント…、etc.

もちろん一つの仕事で、上記の能力全部が必要になることはありません。
しかし、科学コミュニケーターは「科学・技術という専門分野と、専門ではない世界を、コミュニケーションを用いて繋げる」すなわち「科学コミュニケーションを行う」ために、時と場合に応じてその場面場面で様々な役割を担うことがあります。
その際に、上に書いたような能力が時に求められることがあるわけです。

時と場合に応じてコミュニケーションの円滑化のために必要な能力を使い分け、また時には自分を起点にその道のプロフェッショナルとつなぐ事で科学と個人、科学と団体、科学と社会をつなげていく人。
それが「科学コミュニケーター」だということになります。

…しかし。
必要な能力、どう考えても多いですよね。
そりゃ、一つの概念に収まらないのも納得です。

もちろん、この能力を生かして必要とされる役割も多岐に及びます。

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「科学コミュニケーター」、それは「科学・技術という専門分野と、専門ではない世界を、コミュニケーションを用いて繋げる人」、つまり「科学コミュニケーションをする人」のことを言います。

しかし、科学コミュニケーションする人全てが、科学コミュニケーターかといえば、そうでもありません。

科学ライター、科学イラストレーター、科学パフォーマー…、それぞれの職務のプロとして科学コミュニケーションに携わる人はもちろんいます。
それぞれには、それぞれの呼び名、職業名があるわけです。

そもそも、「科学コミュニケーション」自体の定義も曖昧で、時代によって変化しつつある概念でもあります。

なので、「科学コミュニケーター」は職業ではなく「職能」だという考えもできます。おそらくそう考えた方がしっくりくるし、そう捉えて活動している人も少ないないのでは、と思います。

でも、私はあえて、こだわって「職業:科学コミュニケーター」として名乗っています。
そして、自分ができる範囲内で、それぞれの役割を乗りこなしながら、様々な領域を反復横跳びするように動き回り、日々”つなぐ人”として意識的に立ち回っています。

なぜ、この肩書きを職業として名乗るのにこだわるのか、そしてどんな仕事をこれまでしてきたのか。
それぞれ自分なりの考えがあって名乗り、そして活動してきたのですが、この辺りを書き始めると長くなるのでまたの機会に書くことにします。

もし、こんなこと聞きたい、なんてことがあれば、リクエストどうぞ。
こちらも書ける範囲内で、ぼちぼち書ければと思います。

ほな、また。

ほんだ

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