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未熟な父

どうも、ねずみです。
ケアマネジャーをしています。


今日は、
子供達と過ごした日、
思うところがあったので
書いてしまおうと思います。



僕は離婚していて、
月に2回、子供たちと会っています。

仕事の都合が合えば、
2回のうち1回は、泊まりです。

子供たちと長く過ごしたいという気持ちと
なんとなく、
元奥さんが月一回休憩できたらいいかもなぁ
と考えています。


なんせ月2回ですから、
なるべく楽しく過ごしてほしい。
そう思うと、財布の紐は緩みます。
緩む、いや紐がなくなります。

そうして食費を切り詰め、
僕は痩せていくのです…



いや違う。
今日の話はそういうのじゃない。



この前も
泊まりに来てくれました。

その日は下の子、ねず太が、
ずっと咳をしていました。

泊まりの前日、
元奥さんと病院に行き、
風邪との診断。

出された薬を飲んで、
片付けてた加湿器を引っ張り出して、
濡れタオルを干して、
少しでも咳がマシになるようにしますが、
止まりません。

夜になると38℃熱が出て。
解熱剤を飲ませて、
早めに寝てもらいました。


次の日、
熱は下がっていましたが、
それでも咳は治まらず。

あまりにひどくて、
えずくくらい。

ケロッとしていますが、
どんどん心配になります。

今日は日曜だし、病院も開いてない。

うちでできること…

【子供 咳 対処法】など検索。

ハチミツを飲ませる、ね。
なるほど。

赤ちゃんにはダメだけど、
もう5年生。

ハチミツをお湯で薄めて、
飲ませようとしました。


…ねず太は偏食で、
決まったものしか食べません。

普段どんなものを食べているのか、
元奥さんに聞いて、
食べれるものを苦心しながら作っています。

栄養も偏ってるんだろうなぁ…
体を壊すと、なかなか治りません。
脱水にもすぐなります。


ハチミツのお湯わりも、
「なにこれ?」と警戒。

ここは想定内なので、
「ハチミツ薄めたやつ。
咳に効くんやって。飲んでみ。」
と促します。

一口飲んで、
「なにこれまず。きのこよりまずいで。」
と、顔をしかめて全力で拒否。


そこで、醜い本音が出ました。


「いや、お前な、
ゴホゴホゴホゴホ…
マスクしろいうてもすぐ外すし、
お姉ちゃんにうつったらどうすんねん、
ご飯も全然食べへんからすぐ体壊すやろ。
栄養とらんかったら良くなるわけないやろ。

自分はゴホゴホしてもいいけど、
マシになるように作ったもんは食べへんとか、
そんなわがままあるか?」


…せっかく会いに来てくれた子供たち。

どこにも連れて行けず、
お家でずっとゴロゴロ。

上の子、ねず子はもう中学生。
中学生の女の子が父と遊んでくれるなんて
まぁまぁ頑張ってくれていると思います。

中学生女子ですから、
父とどこか出かけるより、
家にいたほうがいいみたいですが、
やっぱり僕は、できるだけ楽しんでもらいたい。

その思いが、強すぎた。

ねず太に、キツく当たってしまった。

元も子もないじゃないですか。
せっかく、遊びに来てくれたのに、

なに怒ってんのよ

いつもこうです。
ねず子はもうほぼ大人ですし、
女の子の方が口は達者。
僕と趣味も合いますし、
ねず子と話す方が、楽なんです。

ねず太は、いわゆる手がかかる子。
かまってちゃんですが、
男の子なので、カッコつけたがります。
ゲームの趣味も僕と違って、
マイクラとか、ポケモンとか。
ねず太が興味があるものに僕が興味がないので、
対応も流しがち。


なので、それがわかっているので、
いつもはねず太に合わせるんです。
ねず太の行きたいところに、
ねず子に付き合ってもらう。
ねず子にはごめんですけど。
その分、プレゼントとかで挽回してます。


でも今日は、動けなくて。

せっかく来てくれてるのに…
つまらないお父さんって思われたらどうしよう。
もう来てくれなくなったらどうしよう。





なにやってるんでしょうかね。
自分のことばっかり。

来てくれるだけでいい。
一緒にいてくれるだけでいい。
それでいいのに。
その時間が尊いのに。

バーカ。


今思えば、ねず太は
頑張ってくれていたんだと思います。

会いたいと、
思ってくれて。

しんどいけど、
来てくれてたんだと。




子供達を送り、
元奥さんに、明日は学校だけど、
病院に行った方がいい、と伝えました。

向こうには向こうの事情があると思います。
仕事の都合もあるだろうし。

こういうとき、情けなくなります。

病院に連れて行くことができない。
送り届けてしまえば、
何もできない。



次の日元奥さんから

「ねず太、肺炎でした。
入院まではなりませんでしたが、
今週は自宅で安静の指示です。」







ごめん、
ごめんねず太

ごめん




情けない

ほんとに






僕にできることを必死に考えます。

僕は子供たちの住所をちゃんと知りません。

なんとなく、
聞けていなかった。

元奥さんとは他人。
そんな思いが強い。


できること
ねず太にしてやれること



皆さんと知り合っていてよかった。

住所がわからなくても、
僕にもできることがある。


ねず太に

元気か?
ご飯は食べれるか?
熱は?咳は?

質問攻めです。

いつもはそんなに連絡を取りません。

でも、こういう時代でよかった。


大切なんです。
ねず子もねず太も
元奥さんも。


僕の人生に関わってくれた
大切な人たち

ごめんなさい
未熟でごめんなさい

下手くそでごめんなさい

多分僕は、
人間をやるのが初めてなんだと思います。

人間1回目の未熟な僕に、
関わってくれてありがとう


来世は
もう少しできた人間になれたらいいなぁ



そう思いながら、
ねず太もねず子も好物の
うなぎをLINEギフトで送りました。

みなさん、ありがとうございます。
やり方を知っていてよかった。



ねず太から

「うなぎおいしかった
 ありがとう」
とLINEが来ました。


良かった。
できることがあって。


ほんとにいつも思います。
お父さんをやらせてくれて
ありがとう。



そろそろ2人の誕生日ラッシュです。


今年は何をねだられるかな。



あれ?
お父さんって
財布でしたっけ?



でもいいんだ。

ありがとう。

またもやし食うよ。





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