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【good research #1】 渋谷のイメージ調査 〈goodな仲間たち 番外編〉

新企画の番外編【good research】について

今月よりスタートした、shibuya good passと青山学院大学マスコミ研究会のコラボ企画「goodな仲間たち with 青学マス研」。
その番外編として、渋谷に関する調査を行い、"goodなshibuya" を目指して分析していきます!

▶︎【goodな仲間 #1】はこちら

〈分析のポイント〉

初回の今回は、私たち青学マスコミ研究会の部員約60名に「渋谷のイメージ」について聞きました!!
また今回は、"通学などで渋谷に通い始めて何年目か"という『渋谷歴』に注目して分析を行いました。

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リサーチ期間:2023年7月
リサーチ対象:青学マスコミ研究会部員約60名
リサーチ担当:青学マスコミ研究会
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①渋谷の良いところ

渋谷の良いところは?

渋谷の良いところを挙げると、「the 東京感」や「おしゃれ」、「乗り換えが多い」などが思い浮かぶでしょうか。
しかし今回は、少し意見が偏り、驚くべき結果になりました。

渋谷歴にかかわらず、トップを占めていたのは先の三つの中にあるものではありませんでした。では、1位になったのは何か、ランキングと割合を見ていきましょう。

今回は全体での割合と、渋谷歴別の割合を紹介してみようと思います!

ランキング1位だったのは「いろいろなお店がある!」です。
「いろいろなお店がある!」を渋谷の特徴だと感じた人の割合は…

なんと、約78%!
半分以上の人が「いろいろなお店がある!」と回答していました。

年代別にすると

・渋谷歴1・2年 84%
・渋谷歴3~6年 76%
・渋谷歴7年~  82%

のように、どの年代においても渋谷の魅力として「いろいろなお店がある」と挙げています。
2位は「なんでもある」でした。

では、冒頭で示した「乗り換えが便利」というイメージは、どれくらいの人が抱いているでしょうか。
こちらは、全体で10%にも満たない結果となりました。

この理由としては、今の大学生をはじめとした若者が、場所にかかわらず、乗り換えに不便さを感じる機会が少なくなっているためだと考えられます。

そして同様に、「おしゃれ」のイメージも、少数派の意見となりました。
これは、新大久保・下北沢などが、若者にとってのおしゃれのイメージとなりつつあるためではないかと考えます。

また、渋谷表参道・原宿が分けて捉えられる傾向があることも理由として考えられるのではないでしょうか。

今回の調査から、今の大学生にとっての渋谷のイメージは変わりつつあるのだと感じました。
そして、渋谷の良い点に関する意見は、渋谷歴が長くなっても変化しにくいように感じられました。

②渋谷の悪いところ

渋谷の悪いところをイメージしてみて!と言われたら、あなたは何を思い浮かべますか?

「治安の悪さ」や「人の多さ」、「清潔さに欠ける点」などを思い浮かべるでしょう。
案の定、集計の結果は予想通りになりました…(笑)。

驚くことに、渋谷歴にかかわらずこの三つは「渋谷ワースト」ランキングの上位を占めていました。
しかし、割合を見てみると、少し面白い結果が見えてきました。

今回は2つの意見に注目して、渋谷歴別の意見の割合を紹介してみようと思います!

まずは、「人の多さ」についてです。
「人の多さ」を渋谷の悪いところだと感じた人の割合を渋谷歴別にまとめると…

・渋谷歴1・2年 33%
・渋谷歴3~6年 41%
・渋谷歴7年~  53%

実は、「治安の悪さや」「清潔さに欠ける」点については、長い目で見ると慣れる傾向があったのですが、興味深いことに、この「人の多さ」については渋谷歴を重ねても慣れるどころか「悪く」捉える人の割合が増えていました。

次に、「街の歩きにくさ」についてです。
道の複雑さや坂の多さ、道幅の狭さなど街歩きの上での障害を挙げた人が一定数いました。
同様にまとめると…

・渋谷歴1・2年 6%
・渋谷歴3~6年 17%
・渋谷歴7年~  30%

渋谷歴が浅いときに感じていた「悪い部分」に慣れてきたのか、批評の視点が「街の利用の利便性」という実用的な面へ移っているような気がします。

これらの結果は、渋谷歴を重ねる中で渋谷を「遊び」よりも「生活の一部」として捉えるようになってきた結果と考察することができそうです。
渋谷で生活する経験が増えるほど、新鮮な「憧れ」の気持ちは減り、「用足しができるかどうか」という眼差しで捉えるでしょう。
そうしたときに、目についてくるのは今回取り上げた二つの問題なのかもしれません。

③渋谷を一言で表すと?

渋谷を一言で表すなら…?
回答してくれた意見を私たちは8項目に分類してみました!
そこに、回答してくれた人の渋谷歴を重ねて見てみると興味深い傾向が見えてきます。

渋谷歴1-2年の人は、渋谷に対してメディアや人から聞いたりして抱いたイメージを強く持っているように感じます。
「都会」「東京の中心地」といったイメージは渋谷に来る前からの情報が大きく影響しているように思えます。
また、それらのイメージを持って、初めて渋谷にきた人は、「騒がしい」「人混み」といった、渋谷の現実の姿にショックを受けることも少なくないようです。

渋谷歴3-6年目になると渋谷の街に慣れてきて、実際に自分で経験した"渋谷"をもとに、俯瞰したイメージを持つようになっていく傾向が読み取れます。
「流行や最先端」「若者の多さ」など、渋谷を形成する要素に注目していたり、渋谷の人混みなどを「賑やか」とプラス面に評価したりし出しているのは、やはり渋谷に慣れたからこそなのでしょう。

渋谷歴7年を越えると、自分の経験などから渋谷を完全に俯瞰してみることができるようになるのだと感じます。各々が自分の目で見て、自分の肌で感じた渋谷のイメージが確立していき、渋谷の実態をリアルな目線で語っているように思えます。

このように渋谷に対しての一言イメージを"渋谷歴"と共に見てみると、多くの人がメディアや人から聞いた渋谷のイメージの影響を強く受けており、それらが実際の"渋谷"のリアルな姿を見えるようになるまで、大きな影響を与えているように感じます。

先行したイメージによって見えにくくなってしまっている渋谷の魅力を私達はもっと見ていく必要がありそうです。

まとめ

今回の「good research」では、渋谷に通う青学生を対象に、渋谷のイメージ調査を行いました。

調査の結果、
特に、「良いところ」「悪いところ」を分けて集めた、街のイメージにおいては、"渋谷歴"による大きな違いは見られませんでした。

一方で、「渋谷を一言で表すと?」という問いに対しては、"渋谷歴"による視点の違いが見られ、興味深い結果となりました。

また、渋谷は、人もお店も多様性に溢れた場所であり、「多彩」なイメージが強いと感じました。
多くの人が集まることによって生まれる交流の可能性や、エネルギーに期待したいと考えます。


今回の調査結果は、みなさんも共感できる意見が多くあったのではないでしょうか。
今後も、渋谷に関する様々な調査を行い、"goodなshibuya" を目指して分析していきます!
是非お楽しみに。

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