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孤独を噛み締めるための執筆

気づけば日記から遠くなっていた。noteで365日毎日書いてみるなんて無謀なことをしたり、ラジオをしたり、経営をしたりとしている間に日記を書くことから、とても距離が離れていた。

先日、販売された古賀史健さんの新著を読み、日記ってそうだよなと改めてその価値に気付かされた。調子の良し悪しなんてさまざまだけれど、なんだか365日毎日書いている間は心が健やかだったように思う。

アナログに1文字1文字打鍵していた時代から、気づけばAiが日常の当たり前になり、さくっと日記らしいものを生成してくれて、それを読み込んでいると人間でしかできない温度感が差分で見えてきたりする。

機械が書いた文章は読みやすく誤字脱字もないのだけれど、かつての僕の日記は誤字脱字だらけで伝えたいこともあっちいったりこっちいったり、まどろっこしかったり、わかりにくかったり。
しかし、それが人が描く言葉だよなと痛感する。少なくとも僕が欲しかったのは、この誤りのような失敗のような、そういったものが欲しかったのだと思った。

ふと、業務と業務の隙間で「そういえば、そんな瞬間に今の心を言葉にしていた」と思い、noteプレミアムに課金。ひとまず500円が僕の手元から消えていった。しかし、謎にいまだにこれでビールでもというnote課金が発生し続けている。365日書いた努力は未来の僕のビールになっているのだ。そして、言葉は残る。面白いなぁと思って、この「ビールに代わる日記」がスタートした。どうせ書くならビールのために課金する人たちのためだけに書いてみようと思ったのだ。

先日、大阪で15時に飲み出し、最後は京都で3時に飲み終えた。40歳にもなって12時間も飲み続けていた帰り、ちょぼっと道の真ん中に野良猫が佇んでいた。
いろんなことが日常で蠢いて、追いつかなくて、追いかけなくてと溺れそうになっていたし、逃げるように酒に溺れていた夜に凛とした小さきものの美しさに痺れたのだった。

前述した古賀さんの本にもあるが、孤独であることの必要性を見てみぬふりをしていたなぁとも感じる。孤独の中でしか自分自身と向き合えないところを多忙を理由に見てみぬふりをしていたのだ。これはある意味メンテナンス不足。出来ることは増えても心が育たなければ行動も変わらないのだ。

野良猫に「おいでおいで」と声をかけたがツンとした態度で、1人で生きていけますよ的な強さで路地に消えていった。あーそういうことそういうこと、と僕の人生より短い人生の猫に何かを教わる夜。孤独を抱いて生きるからこそ、1人の歩き方というものが明確になる。ちょっと歩み方を忘れかけていた危機感で今もタイピングしている。

だいたい毎回の日記は1000文字程度。
この1000文字に言葉にならない日々の何かを捻り出した1000文字にしていこうと思う。あまり多くの期待を持たれると課金いただく価値は下がるように思う。こんな程度ならいらないなという人は自分のためにビールを飲む方がいいお金の使い方のように思う。

松倉の苦悩の日々なんかをつまみに時折肩の力を抜きながら日記を読んでいけるとありがたい。その際、あなたの500円は僕の喉と心を潤す1杯のビールに代わる。そして、読者ですよというリアルでお伝えいただければその場で松倉がビールをお返ししますのでビールの交歓のための日記とも言える。

いつかどこかで乾杯しましょう。
ビールが苦手な人はノンアルでもなんでも、言葉を交わせたら幸いです。
さぁ、今日も孤独を抱えて生きていこう。

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プランナーとして考え続ける日々や経営しながら苦悩する日々をつらつらと書いていきます。読者の質問には全て答えていこうと思っています。 頻度:…

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。