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あたらしいまいにちノート

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まいにちのあんなこと、こんなこと。
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2019年8月の記事一覧

圧倒的敗北感から、最も多くを学ぶことができる

昨日はテンションが上がってしまって、3時ごろまで夜更かししてしまった。 上には上がいる。全く新しい戦法と数手先を読んだ決断。 それを僕の10倍以上の速さで高速回転させている。負けてる…悔しい。 そう思うと目が離せなくなり深夜帯まで貪るように学んだ。自分と何が違うのか。自身を振り返り、相違点を探し、いくつかのポイントを発見する。複数の戦略を同時並走で考え、最適なものをアサインする。それを高速に繰り返す。 途中、僕でもわかるミスの一手もある。しかし、その速度ですぐにリカバーする。

美しさは潜んでいる

うなだれるほどの暑さが嵐とともに緩やかに熱が冷めてきた。 休日にむくりと起きて、リビングに上がると出来上がった自由研究(ほぼ妻の努力)を宝物のようにキラキラした目で見つめる子供達。 猫たちが窓際で外の世界を眺めている。 風がふわりと吹いて、猫たちが目を細める。風が少し秋の匂い。 何かが変わってきた感じを猫たちも気づいているのかもしれない。 地下のデスクで会計処理。 数字は無機質なのようでいて、時期ごとに有機的な動きをする。 確か毎年、この時期は凪いでいる。そんな感じがある

決して考えることを辞めてはいけない

今朝、数年考え続けている問いの答えが急に舞い降りた。 作ることが仕事なんだけど、会社というあり方そのものを作り直したい。そう思ってのNue inc創業でした。経営しながら色々実験を繰り返し、少しずつ体幹・体感というヒントが集まったからかもしれない。 今朝、パッと。これだってのがあった。 ゴミのネットが出たまんまで道路にはみ出ていた。チャリが踏んだりで危ないから畳んで寄せている時に、その素材で答えがでた。これやんって。 そこから今日に到るまで学んできた知識がフラッシュバック

孤独と退屈は人生のスパイス

会社をやっていると1年に1回強制的に振り返ることになる。 決算で見えてくるのは数字の流れ。去年の決断の結果が出てくる。 本当、予想通りの結果にやはり人は想像したように努力するのだとわかってくる。 時代の速度が速い。そういうことも同時に感じた。 なんとなく近未来予測の回数をもっと増やさないと危険だなと本能的に感じている。だいたい本能的な判断は今まで正しかったように思う。上の考えで行くと正解にしていったとも言えるが。 そうであれば、欲しい未来は作れるはずだ。 しかし、それには

「自分らしさ」という落とし穴

ふと、飲み屋で個性豊かな仲間たちと飲んでる時に「自分らしさ」という言葉を想起した。この騒いでる人たち(謎のフランス人2名と知らないおじさん含む)は自由で楽しげでしなやかだ。知ってる人たちは皆、お天道様が出ているときは、それはそれは立派なお仕事をしている。この深夜のスナックで騒ぐお天道様が見てないときは何とも人間的で日中より豊かな表情をしている。 かたや。その日の午後一、若い子たちと話をしていた。 就活に悩む子もキャリアに悩む子も「自分らしい仕事」というものを探していた。その

過去から得たもので明日を生きる

お盆休みが終わる。 仕事したり休んだり、いつもと変わらない過ごし方。 仕事なのに夜の日本海を泳いだり、宿にあるだけの酒を飲み干したり。 フランス人と夜のスナックで歌い騒いだり。 家で家族と猫とゴロゴロしてキャッキャしたり。 夏は暑くてジメジメで嫌なのに 海を眺めて吹く風に少しだけ涼しさを感じて まもなく夏も折り返しなのだと気付く。 あっという間に過ぎていく月日を感じる。 来年の夏には子供たちは、また一回り大きくなっているし、 僕は一回り老け込んでいるのだろう。 夏に限らず

君たちの魔法

夏休みも残りわずか。休みに退屈しだした娘を見て「お買い物行くけどついてく?」と聞くと笑顔で「いく!!」と返してきた。 大きな台風が四国に上陸した頃、まだギリギリ京都はお出かけできそうな天気。二人してちゃっちゃと着替えて地下鉄に乗る。 横断歩道で自然と手を繋いでくる娘が、「パパとお買い物いくの久々!」とニコニコの笑顔で見上げてくる。じいじとばあばからもらったお小遣い握りしめて街におでかけ。 地下鉄を出ると急に夕立。あまりの雨量に娘と笑う。 どうするか、これ〜と相談しながら「

「本を読ませる」という教育

うちの会社は月に数万円分の本を買う。 スタッフと近場の本屋にてくてく歩き、30分くらいで欲しい本全部持ってきてくださいといって各自解散。それぞれ持ち寄って丸っとお会計。 年間で考えると本に関わる出費がすごい。税理士にも突っ込まれる。 厳密にいうと飲み会の経費の方が突っ込まれるけど。 なぜ僕らの会社が本に糸目をつけずにお金を突っ込むかというと僕の幼少期の経験がある。 我が家はいかつめな父がいる。とても厳しく強い親父という感じだ。 仕事は自衛官。そんな対岸な仕事をしてる父親の

困った時に逃げ込める「自分だけの小さい部屋」

僕の頭の中には「小さい屋根裏部屋」がある。 そこにはたくさんの段ボールと古い一人がけのソファ。 小さな小窓が二つ。床にはおもちゃも本も転がっている。 こいつなにいってるんだ?と思うかもしれない。 でも、子供の頃、嫌いな勉強を乗り切るために自分で作った小さな部屋なんです。それが子育てして、会社をやってる36歳のおじさんになっても、まだその部屋がある。定期的にその部屋に行ってソファに座って考え事をしたり、小さな窓から外を眺めたりしている。 僕は子供の頃、勉強が嫌いだった。(厳

言葉の汚いクリエイティブ・ライフの良書

「クソ野郎はいつまでたってもクソ野郎」そんな素晴らしい言葉で始まる本書。主に広告クリエイティブでの舞台裏についてリアルに伝える内容になっている。 広告に限らず広く受託クリエイティブ業にとって、共感度が高い。 「クソ野郎にならないために」さまざまな角度からアドバイスがされており、ブリーフィングが意味をなさないとか、まじそれ!と頷きまくるところ多々あり。 ちょうどうちの会社のブリーフィングフォーマットを作っていたので改めて、どのような情報群が受け手にとって重要かを再確認できた。

何歳になっても親子の会話は変わらない

来週、ひさびさに地元へ帰る。どれほど帰ってないだろうか。定年退職した両親は何故か会社を立ち上げて現役で働いていた時より忙しい。 「パソコンと体があればどこでだって仕事ができる」ってわりと僕が放つべきセリフを60歳を超えた親が言い放つ。昔から家族全員が自由に生きている。 子供達が「北海道いきたい!」というまで、親は結構京都まで遊びに来てくれていたので考えもしなかった。祖父が亡くなったのが2年前。仕事の合間をぬって一泊二日の弾丸で帰郷して以来となる。今年に入って実家の愛犬も天寿