マーケティング・リサーチは誰でもできる2 価値ある情報とは:悪いプレゼンテーションの根本的な理由

マーケティング・リサーチや情報という話をする時、かならずする話があります。具体的な情報分析の方法の前に、是非記しておきたいと思います。

「情報」と言う言葉を聞いて、何を連想するでしょうか。既に一般的になってしまいましたが、「IT(Information Technology)」と言う言葉があります。最近はインターネット・テクノロジーとも言われるので調べてみたところ、辞書では情報技術とありました。またインターネット・テクノロジーもインターネットを利用した情報技術という説明がありました。1つ目の情報、Informationです。

講義などでは、次にこんな質問をします。世界で最も多くの情報を扱う組織はどんな組織があるでしょうか。例えばアメリカにCIA(中央情報局)という組織があります。ではCIAの「情報」にあたる「I」は何の頭文字でしょうか。CIAはCentral Intelligence Agencyの頭文字ですから、2つ目の情報は、Intelligenceです。

他には情報のような意味でよく使われる言葉は思い浮かぶでしょうか。例えば3つ目、Dataと言う言葉があります。

それでは、Information、Intelligence、Dataはどう違うのでしょうか。

Informationという言葉は街中でもよく目にします。辞書では「情報」「知識」「案内」などと説明されています。つまり問い合わせれば教えてもらえる情報、オープンの情報です。
一方Intelligenceは、自分で調べた事から、分析して新しく生み出した情報です。クローズドの情報であり、タダでは手に入りません。Intelligenceは辞書では知性とも説明されています。買わなければ読めない本と同じです。言い換えれば、売ることが出来る価値を持っています。
Dataは辞書では資料と説明されています。僕はこの話をする時、「要素」と説明しています。

これらを並べると、以下のようになります。

Information
 ↓ 抽出・分類
Data
 ↓分析・加工
Intelligence

つまりInformationから必要なDataを抽出し、分析したものがIntelligenceです。
情報産業というとパソコンやインターネットを使わなければならないように思いがちですが、例えば会社四季報や白書などのように、紙に記した情報も、Intelligenceであれば販売されます。
つまりIntelligenceを生み出せることが、情報分析なのです。

ちなみにプレゼンテーションの話ですが、、、

「今これが売れてます!」は、Informationです。なぜ売れているのか、今後どうなると考えられるのかがIntelligenceです。

プレゼンテーションの見た目の前に、Intelligenceを生み出すことを心がけましょう。

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