【英語】if you will
今日ご紹介するのは、ビジネス英会話でよく登場するフレーズ、 "if you will"。
まずは、オンライン辞書「英辞郎」を引いてみよう。
このように「可能ならば」「いうなれば」という2つの意味が掲載されている。この2つは、似ているようではあるが、ニュアンスが異なるので、区別して解説しよう。
1.「可能ならば」
これは、相手に何かをして欲しい時や、頼むときに、より丁寧なニュアンスを含ませたいときに使う場合だ。「よろしければ」という訳のほうがしっくりくるかもしれない。
何で "if you will" がこのように訳されるのか。ここでの "will" の用法をひも解くと分かる。日本人は、"will" は、未来を表す助動詞だと習っているが、 ”will” には、動詞の用法もあり、自らの意思によって選択するとか、決定する、とかいう意味もあるのだ。このことが分かると、理解しやすいだろう。
2.「いうなれば」
この記事で最も解説したいのは、上記の「可能ならば」という意味よりは、むしろこちらの「いうなれば」という意味のほうだ。日本人にはあまりピンとこない使い方ではないかと思うからだ。
これは、会話において、一般的ではない表現や、極端に聞こえる表現を使うときに使う。「こう言ってもよければ」という訳が、より分かりやすいかもしれない。キツめのスラングや、比喩などを用いるときにも使われる。
こちらの表現も、上記で述べた "will"の、自らの意思で選択する、決定する、という意味が分かれば、理解しやすいだろう。別の表現で言い換えると、”If you wish to choose such expression." ということになるのかもしれない。
また、こちらの表現については、オンラインのCambrige Dictionaryを引くと、以下のように表示される。
つまり、何かについてある表現をする際に、ほかの人はそのように言わないかもしれないが、ということをほのめかす("suggest that some people may not choose to say it that way")場合に使う、ということだ。
さらに私なりに分析すると、「ここまで言うと言いすぎかもしれないけれど」とか、「極端な言い方をしてもよければ」とかいうニュアンスであると感じる。
私がビジネスでこのフレーズに接するのは、大抵、何かの出来事や、人について評価をする場面で、多少、誇張した表現を使うとき、聞く人に配慮してそのインパクトを和らげるような使い方である。
あるいは「極端な言い方をしていることは自覚していますよ」という、ちょっとした言い訳をする場合に使われるように思う。
ご参考になれば幸いです!
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