見出し画像

【英語】de facto

今日ご紹介する英語フレーズは、"de facto" (読みは「デ・ファクト」)。英語っぽくないスペリングだが、それもそのはず、ラテン語に由来するフレーズなのだ。

意味は、「事実上は」(副詞)あるいは「事実上の」(形容詞)というものだ。ビジネス英会話では、形容詞として頻繁に用いられている。より簡単な表現としては、"in fact""in reality" などと同義だ。

日本語で「デファクトスタンダード」という用語を聞いたことがある方もいらっしゃるだろう。この意味は、「事実上の基準・標準」というものだが、これを英語で綴ると、"de facto standard" となり、この "de facto" が使われている。

これは、特に法令やルールで明示的に決められた訳ではないが、市場での競争による淘汰や、社会における流行などの結果、何らかの手法や仕様がいつの間にか多数の人びと間で基準や標準になっているような状態を示す表現だ。

このように、 このフレーズは、「正式にそうと決められたものではないが、事実上、それと同等のものだ」というニュアンスを示すときに使われる。

例文を見てみよう。

He is not a manager of the team, but his opinion is always accepted.  He is the de facto decision maker.
(彼はチームのマネージャーではないが、彼の意見はいつも受け入れられる。彼は事実上の決定権者だ。)

It is a de facto office attendance policy that employees should come to the office at least 2 days a week, although there are no such official policies.
(正式なオフィス出勤方針は定められていないが、社員が最低週2日出社するというのは、事実上の出勤方針になっている。)

なお、この "de facto" の反対の用語に、「法律上の」という意味の "de jury" (読みは「デ・ジュール」)という用語もある。こちらは、"de facto" と異なり、ビジネス英会話あまり耳にはしないが、セットで覚えておくとよいだろう。

ご参考になれば幸いです!

私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。

Kindleで出版中の私の電子書籍2冊(国際会議の英語と採用面接の英語についてのノウハウ本)も、よろしければ是非ご覧になってください。Kindle Unlimited対象です。

この記事が参加している募集

英語がすき

サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。