【英語】Without further ado...
私が職場でミーティングをする際、本題に入る前に少し時間を取って、巷の話題や、最近の会社の状況の情報共有など、前振り的な会話をすることがある。
そして、そこから切り替えて、いよいよ本題に入るときに、"Without further ado..." という表現が使われることがある。
また、"further" に代えて "much" を使って、"Without much ado..." と言うこともある。
これは、「前置きはこれくらいにして、早速本題に入りましょう」というときに使うフレーズだ。
まずは、ここに出てくる英単語 (名詞)"ado"について、オンライン辞書「英辞郎」の解説を見てみよう。
この"ado"という単語は、あまり、日本人にとって馴染みがないのではないかと思う。
私がこの単語 "ado" を知ったのは、シェイクスピアの『空騒ぎ』(からさわぎ)という作品と出会ったときだった。
この作品の原題が、"Much Ado About Nothing" であると知り、 "ado" の意味がわからず、辞書で調べたのだ。
「英辞郎」には、今日ご紹介の "without further ado" というフレーズ自体の解説も載っている。
私たちが普段このフレーズを使うのは、たとえば、次のような場面だ。
この例では、売上目標未達のためにコスト削減の予兆があるよ、という悪いニュースを伝えた後で、「前置きはこのくらいにして、もともと予定していた本題に入りましょう」と、話を本題に切り替えるときに使っている。
その場にいる人々にとっては、"Without further ado" というフレーズを聞くことにより、前振り的な会話から、いよいよ本題モードにスイッチするのだな、という、気分の切り替えのための合図のように感じられることだろう。
ご参考になれば幸いです!
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