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【英語】Without further ado...

私が職場でミーティングをする際、本題に入る前に少し時間を取って、巷の話題や、最近の会社の状況の情報共有など、前振り的な会話をすることがある。

そして、そこから切り替えて、いよいよ本題に入るときに、"Without further ado..." という表現が使われることがある。

また、"further" に代えて "much" を使って、"Without much ado..." と言うこともある。

これは、「前置きはこれくらいにして、早速本題に入りましょう」というときに使うフレーズだ。

まずは、ここに出てくる英単語 (名詞)"ado"について、オンライン辞書「英辞郎」の解説を見てみよう。

ado
名 
騒ぎ、騒動◆【類】fuss 
骨折り、面倒

この"ado"という単語は、あまり、日本人にとって馴染みがないのではないかと思う。

私がこの単語 "ado" を知ったのは、シェイクスピアの『空騒ぎ』(からさわぎ)という作品と出会ったときだった。

この作品の原題が、"Much Ado About Nothing" であると知り、 "ado" の意味がわからず、辞書で調べたのだ。

「英辞郎」には、今日ご紹介の "without further ado" というフレーズ自体の解説も載っている。

without further ado
〔本題に入る時などに〕難しい話は抜きにして、前置きはこれくらいにして、さっさと
【表現パターン】without (any) [with no] further [more] ado

私たちが普段このフレーズを使うのは、たとえば、次のような場面だ。

Before starting our meeting, let me share with you a bad news.  Unfortunately we could not achieve our sales target for Q1.  We may need to have additional cost cut...  Anyway, without further ado, let's start today's regular meeting.
(会議の前に、悪いニュースを共有させてください。残念ですが、第一四半期の売上目標に達しませんでした。更なるコストカットが必要になるかもしれません…。まあ、前置きはこれくらいにして、今日の定例ミーティングを始めましょう。)

この例では、売上目標未達のためにコスト削減の予兆があるよ、という悪いニュースを伝えた後で、「前置きはこのくらいにして、もともと予定していた本題に入りましょう」と、話を本題に切り替えるときに使っている。

その場にいる人々にとっては、"Without further ado" というフレーズを聞くことにより、前振り的な会話から、いよいよ本題モードにスイッチするのだな、という、気分の切り替えのための合図のように感じられることだろう。

ご参考になれば幸いです!

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