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【英語】The bottom line is (that)......

今日は、結論を述べるときや、要点を強調するときに使うフレーズ、"The bottom line is (that)..."のご紹介。

私は、このフレーズを、普段から多用している。結論を示したいときや、会話の途中で、「ここ、大事なポイントですよ! よく聞いておいてね!」と強調したいときに便利。

学校で習った表現では、結論を述べるときは、"The conclusion is (that) ..."(「結論は...です」)などのフレーズが思い浮かぶかもしれないが、これだと、ちょっとかしこまった感じや、堅苦しい感じがする。そんなとき、"The bottom line is (that)..."というフレーズは、普段の会話でも気軽に使えて、使い勝手が良い。

この"bottom line"を、オンライン辞書の「英辞郎」先生で引いてみた。

bottom line
1. 最終的な収益[損益]、純損失、純利益、総決算◆【語源】計算書の最下行(bottom line)に集計結果が記入されることから。
・They try to find the way defining the weekly bottom line. : 各週の最終収益を決定する方法を探そうとしている。
2. 最終結果[決定]、結論
・The bottom line is, it's your burden to fire five personnel. : 要するに、5人の社員を解雇するのは君の役目である。
・The bottom line is (that) I love you. : つまり、僕は君のことを好きなんだ。
・The bottom line is (that) I don't want you to drink. It's illegal and also dangerous. : 要するに、酒を飲まないで欲しいんだ。違法だし危険だ。
・The bottom line is this. : 結論はこうだ。
3. 〈話〉肝心[主要]なこと[点]
4. 〔許容・譲歩できる〕最低値
5. 〈俗〉女性のヒップの線

このうち、上記の5.みたいな俗語があることは置いておいて(苦笑)、今日ご紹介するのは特に2.の「最終結果、決定、結論」という用法だ。上記2.の例文を、以下に再度引用する。

The bottom line is, it's your burden to fire five personnel. : 要するに、5人の社員を解雇するのは君の役目である。
The bottom line is (that) I love you. : つまり、僕は君のことを好きなんだ。
The bottom line is (that) I don't want you to drink. It's illegal and also dangerous. : 要するに、酒を飲まないで欲しいんだ。違法だし危険だ。
The bottom line is this. : 結論はこうだ

この例文にあるように、日本語に訳すと、「つまり」「要するに」「結論は」、などの言葉がしっくりくる。1つ目の例文が、ビジネスでの会話であるのに対し、2つ目、3つ目の例文を読むと、プライベートな会話でも自然に使えることが分かるだろう。

4つ目の例文、"The bottom line is this."は、これから大事な結論を言うぞ!という前振りであり、ビジネスでややこしい議論をしているとき、結局、大切なポイントはここである、という演説をするときに使える。「これから要点を言うから、しっかり聞いといて!」というニュアンスを醸し出すのだ。これを言うと、通常は、皆が黙って、次の決めの台詞に注目する。このフレーズの後に、一呼吸おいて、きっちり、はっきりと結論を述べたい。

ちなみに、この、"bottom line"のこのような使い方は、もともとは、上記1.の意味に由来する。計算書の最下行、すなわち、"bottom line"に記入される、最終的な利益や損失、すなわち「損益」という意味だ。そこから、結論、肝心なこと、といった意味に派生したようだ。

この、本来の「損益」という意味でも、ビジネス上、このフレーズは多用される。英辞郎の解説を再掲しておこう。

1. 最終的な収益[損益]、純損失、純利益、総決算◆【語源】計算書の最下行(bottom line)に集計結果が記入されることから。
・They try to find the way defining the weekly bottom line. : 各週の最終収益を決定する方法を探そうとしている。

そして、これと対になるのが、"top line"(「売上」)である。ご参考までに、英辞郎の"top line"の項目の解説には、次のように書いてある。

top line
一番上の線[行]
売り上げ、総収入◆【語源】損益計算書の一番上の行に記入されることから。◆【参考】bottom line

この"bottom line," "top line"の用法は、会社の業績を示すときなどによく使われる。例えば、以下のような文脈だ。

"The top line has significantly decreased due to the impact of COIVD 19, but thanks to our great efforts to save costs, the bottom line was not so bad."
 (コロナの影響のせいで売上は激減したが、経費削減努力に励んだおかげで、利益はそれほど悪くなかった。)

こちらも結構な頻度で使われるので、併せて覚えておくと役に立つだろう。

ご参考になれば幸いです!

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