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【グルメ】「小作」の「かぼちゃほうとう」(山梨県甲府市)
先週、お城巡りのため、甲府市は湯村温泉「湯村ホテルB&B」にお世話になったという記事を書いた。
今日は、同じく甲府市での、グルメレポをお届けしよう。
山梨のグルメというと、いの一番に思いつくのが、「ほうとう」だ。
「ほうとう」とは、何か。Google先生で検索すると、なんと、農林水産省のホームページがヒットした。
「ほうとう」とは小麦粉を練り、平らに切った「ほうとうめん」を、たっぷりの具材とともに味噌仕立ての汁で煮こんだもので、「うまいもんだよかぼちゃのほうとう」といわれるほど、誰もが知る山梨県の代表的な郷土料理である。峡南地域では「のしいれ」「のしこみ」とも呼ばれている。稲作が適さない山間で、米に代わる主食として古くから親しまれてきた。そのため、「ほうとうめん」を打つことは、嫁入り修行ともされていた。めんの製造時に塩を混ぜないので、あらかじめゆでて塩分を抜く必要がない。つくる手間がかからず野菜や肉とも相性が良く、栄養価も高い。「ほうとう」は「餺飥」の呼び名で、平安時代から貴族が儀式等で食べていたことが知られている。
そして、「ほうとう」は、2007年に農林水産省が全国各地から選定した「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれているらしい。その「百選」は、以下のホームページから見ることができる。
ちなみに、この「百選」には、今まで記事にしたもののうち、「出雲そば」と「宇和島鯛めし」がランクインしていた。
前置きが長くなってしまった。
では、「ほうとう」に、話を戻そう。この日の夕食に、アクセスのよい甲府駅周辺で、ほうとうを食べさせてくれるお店を探した。
お邪魔したのは、甲府駅から徒歩数分の便利な場所にある「小作」さん。9店舗を展開している地元のチェーン店のようだ。訪れたのは、甲府駅前店。
こちらが、お店の外観。
中に入ってみる。店内は、古い民家風の内装で、なんだか懐かしい感じがする。靴をぬいで座敷にあがる。
こちらメニュー。
ほうとうのほかに、すいとんやおじやなどもある。
オーダーしたのは、「かぼちゃほうとう」(1200円)。これがここでの定番メニューのようだ。
暫く待つと、鉄の鍋に入ったアツアツのほうとうが提供された!
見よ、この存在感!
何といっても、野菜がたっぷり入っているのが、とても嬉しい。入っていたのは、かぼちゃ、山菜、白菜、じゃがいも、さといも、しいたけ、人参、ごぼう、ねぎ。これほど一度に栄養の取れる郷土料理は、ほかにはそうないのではないか。
特に、かぼちゃは、大きい塊がごろごろと入っている。こんなにたくさんのかぼちゃをいただいたのは、久しぶりだ。
そして、こちらが、ほうとうめん。もっちりして、食べ応えがある。
これは、ものすごい栄養食だ。エネルギー源の炭水化物である、ほうとうの圧倒的な存在感。そして、食べても食べても、鍋の下から次々と出てくる、たっぷりの野菜。五臓六腑に、栄養素が染みわたるのがわかる。一日歩き回った疲れが、吹き飛んだ。明らかに、身体が喜んでいる。
そういえば、この夏、初めて富士山に登ったのだが、登山開始前にも、五合目でほうとうをいただいたことを思い出した。あのときも、やはり、栄養たっぷりのほうとうをいただいたことが、大いに登山の助けとなったのだった(頂上までは行けなかったが…。詳しくは次の記事をご参照)。
山梨県のおそるべし栄養食、ほうとうよ、ありがとう。
美味しかった。ごちそうさまでした!
お店のホームページは、こちら。
食べログのホームページは、こちら。
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