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【英語】redline

今日ご紹介するビジネス英語は、"redline" (読みは「レッドライン」)。

分解すると、"red"(「赤い」)と "line" (「線」)に分けられる。この成り立ちから分かるように、"redline" は、直訳すると「赤い線」「赤線」という意味だ。

ビジネスにおいて、文書の原稿に後から手を加えて、その修正履歴を残すことがある。自分で何度も原稿を見直してブラッシュアップする場合や、誰かが書いた原稿に他人が手を入れる場合だ。Word、Excel、Powerpointといったソフトを使って、「変更履歴の記録」や「取り消し線」「コメント」などの機能を使って、修正履歴を残すことは、多くのビジネスパーソンが経験しているだろう。

そのような修正記録を "redline" と呼び、修正記録の残された文書自体を "redline version" (「レッドライン バーション」)や "redline copy"(「レッドライン コピー」)と呼ぶのだ。

昔は、紙に書いた原稿に、赤鉛筆や、赤いボールペンなどで修正を加えていた。日本語でも「赤を入れる」「赤入れ」という言葉があるが、まさに同じ意味だ。

例文を見てみよう。

"How is our contract negotiation going?"
"We have finally reached an agreement with Company A.  There are some changes made since you reviewed the draft contract last time."
"OK, then please send me the final version with redlines.  I just want to double check."

「契約交渉はどうなっている?」
「ようやくA社と妥結しました。あなたが契約書のドラフトを最後にご覧になってから、いくつか変更点があります」
「そうか。じゃあ、修正箇所を示した最終版を送ってくれ。念のため確認したいから。」

なお、"redline version" / "redline copy" に対して、修正記録を反映させた確定版のことは、"clean version" (「クリーン バージョン」)/ "clean copy" (「クリーンコピー」)と呼ぶ。日本人同士の日本語の文脈においても、カタカナを用いて「クリーン版」「クリーンバージョン」「クリーンコピー」と言ったりする。

例を見てみよう。

"Would you also like clean version?"
"Yes, please send me both clean version and redline version."

クリーン版も必要ですか?」
「そうだね、クリーン版修正履歴付きバージョンと、両方送ってくれ。」

外国人ビジネスパーソンと契約書、発注書、請求書などの文書を、修正しながらやり取りする場合に便利なフレーズだ。

ご参考になれば幸いです!

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