【英語】embargo
今日ご紹介するのは、英単語 "embargo" (「エンバーゴ」)。
まずは、オンライン辞書「英辞郎」による、この単語の説明を見てみよう。
上記のとおり、名詞のほか、他動詞としての用法がある。「出入港、輸出入、通商などを禁止する(こと)」というのが主たる意味である。
そこから、上記名詞の2番目の意味のように、「制限、妨害、禁止、記事差し止め」という意味も派生する。今日ご紹介したいのは、こちらの意味のほうだ。
ビジネス上、この単語 "embargo" は、「何らかのビジネス上の秘密情報を、ある時点までの間、開示や共有することを禁止する」という場面でよく使われるのだ。
企業において、取引上の秘密情報や、重要な人事異動の情報などを取り扱う際に、まずは限られた一定の人々のみに共有しておき、その他の人々には、混乱を避けるためなどの理由で、もっと後の時点まで情報開示を制限したい、という場面は少なくないだろう。
そのような際に、"embargo" という表現を用いると、絶対に情報を開示してはならない、固く口留めしておかなければならない、という強いニュアンスが伝わるのだ。
例文を見てみよう。
これらのように、emargoを用いる際には、"under" を伴って、"under embargo" として、「情報開示禁止の状態になっている」ことを示す場合が多い。
そして、"embargo" をこのような文脈で使う際には、情報開示禁止を厳しく指示するとともに、いつの段階でその開示禁止が解けるのか、情報解禁のタイミングを、併せて知らせるのが通常だ。
その際、"until" (「~までの間」という意味の前置詞)を使って、情報解禁のタイミングを表すとよい。
情報解禁のタイミングが未定の場合は、以下の例のように "until further notice" (「追って指示があるまで」)というフレーズを使えば良い。
以上のとおり、"embargo" は、情報開示の強い禁止の強いニュアンスを英単語1語で簡単に示すことができて便利だ。是非使ってみていただきたい。
逆に、もしあなたが、"under embargo" という指示の下、何らかの情報を上司などから共有されたら、絶対にその情報を、他人に開示してその指示に違反しないようにご注意いただきたい。もし不注意に情報を開示してしまうと、会社から何らかの処分を受けてしまうかもしれない、それくら強いニュアンスだと思って間違いない。
ご参考になれば幸いです!
私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。
Kindleで出版中の私の電子書籍2冊(国際会議の英語と採用面接の英語についてのノウハウ本)も、よろしければ是非ご覧になってください。Kindle Unlimited対象です。
サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。