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【英語】tick the box

今日ご紹介するビジネス英語は、"tick the box" というフレーズだ。読みは「ティック・ザ・ボックス」。日本語に訳すと「所定の空欄にチェックを入れる」という意味になる。

図で示してみよう。

この「No」の欄につけたチェックマークのように、特定の条件の該当性などを示すため、該当する項目にチェックを入れることを指す。

文例を見てみよう。

"Please tick the appropriate boxes indicating your agreement to the terms and conditions."
(利用規約への同意を示すために該当するボックスにチェックを入れてください。)

さて、ここからが今日の本題だ。

ビジネス英会話においては、この "tick the box" を、文字通りの「ボックスにチェックを入れる」という意味を超えて、何も考えずに機械的に行動している状態や、形式的に義務を果たすだけの表面的な行動を皮肉る比喩として用いることがある。

例文を見てみよう。

"I had a career development meeting with my boss, but I was disappointed.  My boss does not really care about my career and he did not really listen to my aspirations.  It was just a tick the box exercise."
(上司とキャリア開発の面談があったけど、失望したよ。上司は私のキャリアに関心がなく、私の願望についても聞いてくれなかった。単なる形式的な手続きに過ぎなかったんだ。)

この例文では、上司とキャリア面談した部下が、その面談を振り返って酷評している。上司との面談が、"tick the box exercise" つまり、上司の義務を果たしたことを、上司が会社に(システム上チェックボックスにチェックを入れて)報告するためだけの形式的なものに過ぎなかったと表現しているのである。

ビジネス英会話で "tick the box" という表現を耳にした場合には、そこに、機械的、形式的、表面的な行動だという皮肉が込められていないか、注意するとよいだろう。

ご参考になれば幸いです!

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