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【英語】CAPA

今日は、不祥事対応や、監査対応などでよく出てくる単語、"CAPA" (発音は、「キャパ」)のご紹介。

これは、"Corrective Action and Preventative (または Preventive) Action" という、4つの単語の最初のアルファベットをつなげた略語である。

"Corrective Action" は、"correct" (=「(すでに発生した)過ちを正す、是正する」)ための "action"(=対策)という意味である。つまり、「是正措置」という意味だ。

そして、"Preventative (Preventive) Action" は、"prevent" (=「(将来に向かって同じ過ちの発生を)防ぐ、予防する」)ための "action" (=対策)という意味である。つまり、「予防措置」という意味だ。

それらを合わせて、今起きている過ちをすぐに正す策と、かつ、将来同じ過ちが起きないように防止する策を、まとめてひとことで言う用語だ。日本語に訳すなら、「是正及び予防措置」となるだろう。

たとえば、次のような場面で使われる。

Unfortunately, we have found serious defects in our products.  What CAPA should we take?
(残念なことに、私たちの製品に深刻な欠陥が発見された。どういう是正・予防措置をとるべきだろうか。)

As a corrective action, we should immediately notify our customers and start recalling such products.  As a preventative action, we are considering providing trainings based on the lessons learned.
是正措置としては、直ちに顧客に連絡してリコールを行います。予防措置としては、今回得た教訓について研修を行うことを検討しています。)

この"CAPA" というフレーズは、少なくとも、私の勤めた複数の外資系企業では、頻出していた。

「キャパ」と聞くと、capacity(=容量、余裕)のことを連想する人も少なくないと思うが、改善策についての話であることを素早く理解しよう。

ご参考になれば幸いです!

上記の用例で使用した "lessons learned" というフレーズについては、以下の記事をどうぞ。

私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。

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