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【英語】chemistry

今日ご紹介するビジネス英語は、"chemistry" (読みは「ケミストリー」)。

「なぜ、これがビジネス英語?」と思われる方も多いだろう。

そう、"chemistry" というのは、学問や学校での教育科目としての「化学」とか「化学反応」という意味だからだ。

ビジネス英会話の文脈で "chemistry" という単語が使われるのは、人と人との「化学反応」という意味においてだ。

主に、組織運営におけるメンバー間の相性とか、チームの雰囲気、空気感とかいう意味だと考えればよい。

グロービス経営大学院では、以下のように定義されている。

ケミストリーとは、個人が組織のアウトプットを高めるべく、他人や組織内の部署・部門、組織全体と調整を図り、調和している度合い。

外資系企業では、いくつもの部署があり、プロジェクトなどで部署を越えたプロジェクトチームができることも多い。そういう部署やチームは、複数のメンバーで構成される。

部署やチームのメンバーを選任するには、メンバーそれぞれの業務のスキルや人柄などを考慮するが、集団になると、メンバー間の相性や、メンバー間で協力し合える雰囲気やいわゆる空気感がなければうまくワークしない。

そういう相性、雰囲気、空気感のことを "chemistry" と表現しているのだ。上記のグロービスの説明での「調和している度合い」との表現も分かりやすい。

2つほど例文を挙げてみよう。

The chemistry of the team has gone bad.  Perhaps we should consider replacing the manager.

(あのチームの雰囲気が悪くなっているね。マネージャーを交代させることを考えたほうがよいかもしれないね。)

The chemistry among the team members is quite good!  You built a good team!  Good job!

(チームメンバー間の雰囲気がすごくいいね。良いチームを作ったね。素晴らしい!)

この意味での "chemistry" は、ビジネスの文脈のみならず、日常会話でも使う。家族や友人、恋人間の相性という意味で、日常会話でカジュアルに使える。

人間関係における相性の良し悪しは、理屈で説明できるものではない。なぜか相手と気が合う、とか、どうしても相手が好きになれない、とかいう状況もよくある。相性の良し悪しの理由が分からなかったり、努力では改善できないこともあると思う。

そういうところが、「物質と物質をかけあわせると必ず一定の反応が起こる」という、化学反応の不思議になぞらえられたのかもしれない。

あなたと、あなたの周りの人の "chemistry" は、イイ感じですか?

ご参考になれば幸いです!

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