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【英語】work in progress / WIP

今日ご紹介するビジネス英語は、"work in progress" (読みは「ワーク・イン・プログレス」)というフレーズ。 3つの単語の頭文字を並べて、"WIP" と略されることも多い。

ここでの "work" は、「仕事」や「作品」という意味の名詞。そして、"progress"は、「進歩」「進展」という意味の名詞であり、"in progress" は、「進行中」という意味のフレーズだ。

そこで、"WIP"は、「進行中のもの」「作業中のもの」「未完成のもの」「仕掛品」という意味となる。

例文を見てみよう。

Please keep in mind that this report is still work in progress because we do not have a final sales numbers.
(この報告書はまだ未完成であることにご留意ください。まだ最終の売上金額を入手していないためです。)

上記のようなフレーズであれば比較的意味がわかりやすいが、これを略した「WIP」という用語を初めて見ると、戸惑ってしまうのではないだろうか。

よくあるのは、パワーポイントの図表やチャート部分や、あるいは、白紙のページや空白部分に、単に「WIP」とだけ記載されているケースである。

その場合は、読者に対して、「このセクションについては現在作業中であり、仮の内容を記載している、あるいは、あえて空白にしているけれども、後に、完成版にはきちんとした内容を載せますよ」というメッセージを伝えているのだ。

あなたが会議の発表者に指名されているとき、会議の主催者から、「当日の資料のイメージを知りたいから、早めに資料を見せてくれないか」と頼まれたことはないだろうか。そんなとき、まだ完成まで時間がかかるのに、困ったなあ、と、戸惑った経験はないだろうか。

そのような場合は、当日までに追加や変更、修正の可能性がある部分に、大きく "WIP" と示したうえで、仕掛品の状態で、一旦、提出すればよい。そして、完成稿は当日までに差し替えることを、主催者に伝えておけばよいのだ。

会議の段取りを円滑にするために使えるフレーズ "work in progress" と "WIP"。機会があれば、是非使ってみていただきたい。

ご参考になれば幸いです!

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