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【英語】To whom it may concern

今日ご紹介する英語フレーズは、"to whom it may concern"(発音は「トゥ・フーム・イット・メイ・コンサーン

フォーマルな英語文書(メールも含む)において、宛先や、担当者の名前がわからないときに、「関係者各位」「ご担当者へ」という意味で使うフレーズだ。

直訳すると、「本文書("it")に関係する("concern")かもしれない("may")方々("whom")へ("to")」という意味になる。

ここでのポイントは、動詞のconcern。この動詞の意味としては、「興味がある」「心配する」、などの意味もあるが、ここでは「関係する」という意味で使われている。

たとえば、推薦状、紹介状、証明書、委任状などの文書を作成する際には、文書の作成者にとって、その文書が誰の手に渡るかが分からないことがある。したがって、「〇〇様」と個人名を宛先にできないことから、宛先を「関係者各位」としたい場合がある。そのような場合に、この"to whom it may concern" が便利に使える。また、カスタマーサービスなどへのクレームや、一般的問い合わせのメールを送る場面などでも使える。

例えば、推薦状の書き出しなどでは、次のように使う。

To Whom It May Concern,
It is my pleasure to deliver this letter of recommendation for Mr. John Doe as he applies for the position of Marketing Director at your company.

関係者各位
私は、ジョン・ドウ氏が貴社のマーケティングディレクター職に応募するにあたり、喜んで同氏のためにこの推薦状を発行いたします。)

また、何らかの情報が正しいことを証明する証明書などでもよく見かける。

To whom it may concern,
I hereby certify that, to the best of my knowledge, the provided information is true and accurate.

関係者各位
私は本書をもって、この情報が、私の知る限り、真実であり正確であることを証明いたします。)

カスタマーサービスにクレームのメールを送る場合の書き出しにも使える。

To Whom It May Concern:
I am writing to complain of the poor service I received from your company on December 15th.

関係者各位
私は12月15日に貴社から受けたひどいサービスについて不満をお伝えするためにこれを書いています。)

なお、この "to whom it may concern" というフレーズの表記の仕方としては、すべての単語の最初のアルファベットを大文字にして "To Whom It May Concern" とする場合と、最初の単語の "to" の "t" のみを大文字にして "To whom it may concern" とするパターンがある。どちらでも問題なく使える。

ちなみに、最後の例文で使用した、"I am writing to…" (「私は~という目的でご連絡します」)という、メールや文書で用件を伝える英語フレーズについては、こちらの過去の記事をどうぞ。

ご参考になれば幸いです!

私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。

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