【英語】To whom it may concern
今日ご紹介する英語フレーズは、"to whom it may concern"(発音は「トゥ・フーム・イット・メイ・コンサーン」)。
フォーマルな英語文書(メールも含む)において、宛先や、担当者の名前がわからないときに、「関係者各位」「ご担当者へ」という意味で使うフレーズだ。
直訳すると、「本文書("it")に関係する("concern")かもしれない("may")方々("whom")へ("to")」という意味になる。
ここでのポイントは、動詞のconcern。この動詞の意味としては、「興味がある」「心配する」、などの意味もあるが、ここでは「関係する」という意味で使われている。
たとえば、推薦状、紹介状、証明書、委任状などの文書を作成する際には、文書の作成者にとって、その文書が誰の手に渡るかが分からないことがある。したがって、「〇〇様」と個人名を宛先にできないことから、宛先を「関係者各位」としたい場合がある。そのような場合に、この"to whom it may concern" が便利に使える。また、カスタマーサービスなどへのクレームや、一般的問い合わせのメールを送る場面などでも使える。
例えば、推薦状の書き出しなどでは、次のように使う。
また、何らかの情報が正しいことを証明する証明書などでもよく見かける。
カスタマーサービスにクレームのメールを送る場合の書き出しにも使える。
なお、この "to whom it may concern" というフレーズの表記の仕方としては、すべての単語の最初のアルファベットを大文字にして "To Whom It May Concern" とする場合と、最初の単語の "to" の "t" のみを大文字にして "To whom it may concern" とするパターンがある。どちらでも問題なく使える。
ちなみに、最後の例文で使用した、"I am writing to…" (「私は~という目的でご連絡します」)という、メールや文書で用件を伝える英語フレーズについては、こちらの過去の記事をどうぞ。
ご参考になれば幸いです!
私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。
Kindleで出版中の私の電子書籍2冊(国際会議の英語と採用面接の英語についてのノウハウ本)も、よろしければ是非ご覧になってください。Kindle Unlimited対象です。
サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。