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【英語】milestone(マイルストーン)

今日は、ビジネス上のプロジェクトや、他社とのディール(取引)の文脈でよく出てくる名詞、"milestone"(マイルストーン)をご紹介してみよう。

まずは、いつもどおり、オンライン辞書「英辞郎」の解説から。

milestone
【名】
1. 道しるべ、マイル標石、里程標式、一里塚
2. 〔歴史・人生・計画などにおける〕画期的出来事[事件]、節目
・A couple's 50th wedding anniversary is a big milestone. : 夫婦の結婚50周年の記念日は、大きな節目です。
・There will be some very important milestones for the industry before long. : 近い将来、その業界にとって、極めて重要な意味を持つ出来事が起きるだろう。

この単語、"milestone" には、"mile" (マイル)と "stone" (石)という2つの名詞が含まれている。

それゆえ、上記1.の、「マイル標石」「一里塚」という文字通りの意味となった。そして、それが転じて、上記2.の「節目」という意味が派生してきたものと思われる。

今日ご紹介するのは、その「節目」という意味の "milestone" の、ビジネスでの使い方だ。

大きく分けて、 ①プロジェクト管理の場面②分割支払いを行う場面で、とてもよく使われる。

いずれの場面でも、もはや、"milestone" は、日本語としても使われており、カタカナで「マイルストーン」と表記されることも珍しくない。

1.プロジェクト管理の場面

プロジェクト管理の場面では、進捗管理のために、最終ゴールに至るまでに、複数の中間目標や中間基準点を設定することがある。

そして、その中間目標や中間基準点のことを、milestone(マイルストーン)と呼ぶのである。

なお、マイルストーンを達成するという場合には、"achieve" という動詞がセットでよく用いられる。

We have achieved the first milestone!  Congratulations!  
(私たちは最初のマイルストーンを達成しました。おめでとうございます!)

プロジェクト管理における「マイルストーン」については、Web上にたくさんの説明記事がある。いくつかリンクを載せてみるので、詳しい解説はそちらに譲りたい。

マイクロソフトが、プロジェクト管理のための「ガントチャート」の作り方を解説しているページもある。

2.分割支払いを行う場面

企業間で契約を結ぶ際、たとえばある企業が別の企業に業務を委託するような場合、料金の支払い条件を決めなければならない。

一括での前払い、一括での後払いを行うこともあるだろうが、一定の成果が出るたびに一定の支払いを分割して行う場合がある。この場合の分割払いを、"milestone payment"(「マイルストーン払い」)と呼ぶ

よくあるのは、複数の基準点(マイルストーン)を示し、その基準を達成するたびに、支払いなを行うというものだ。

たとえば、業務委託契約などで、「仕事がここまで完成したら、いくら払う」という具合に、業務の進捗に応じて、支払いのタイミングを複数定めることがある。いわば、分割で行う出来高払いである。

たとえば、契約書に以下のような表現がなされることがある。

Company A shall make a milestone payment of X million yen upon delivery of a prototype.
(A社は、試作品の引き渡し時に、 X百万円のマイルストーン払いを行うものとする。)

ビジネスの文脈で良く出てくる用語なので、覚えておくと、きっと役立つと思う。

ご参考になれば幸いです!

私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。

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