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【英語】at the last minute / last-minute

今日ご紹介するのは、「(締め切りなどの)直前に、間際に、ぎりぎりになって」という意味のフレーズ、"at the last minute"。そして、同じ意味を形容詞的に用いるフレーズ "last-minute"

これらのフレーズは、「最後の」という意味の "last" という単語と、「分」を表す単語 "minute" の組み合わせから成る。

直訳すると「最後の1分」という意味になるが、そこから「最後のわずかな時間」という意味となり、さらに「土壇場で、締め切りぎりぎりになって」「直前の、間際の」という意味に派生したものと思われる。

いつもどおり、オンライン辞書「英辞郎」の解説を見てみよう。

まずは "at the last minute" の解説。

at the last minute
直前に(なって)、いよいよという時に、ギリギリになってから、間際[土壇場]になって
・The lead actor dropped out at the last minute. : 土壇場になって主演の俳優が降板しました。

次は、"last-minute" の解説。

last-minute
【形】
〔時間的な〕直前の、間際の、土壇場の

こちらについては、以下のような用例が挙がっている。

last-minute agreement 制限時間ギリギリの合意
last-minute attempt 土壇場の試み
last-minute booking 土壇場で[予定日間際に]予約すること
last-minute decision 土壇場で[最後の最後に]決めたこと
last-minute preparations 時間ギリギリの準備
last-minute settlement 土壇場の合意[和解]

次に、日々のビジネス会話での使い方。私は、誰かに、何かを、短い納期で依頼したり、締め切りの直前に依頼するとき、急いで返事を依頼するときに、急な依頼であることを謝る趣旨で、とてもよく使う。

要は、「急な依頼でごめんなさい」と言いたいときである。

メールでも、会話でも、本当に頻繁に見聞きする。それだけウチの会社が、いつもギリギリの商売をししている、いうことかもしれないが…(苦笑)。

以下のような例文を覚えておけば、とても使い勝手がよい。

Sorry for asking you this at the last minute, but your reply ASAP would be very much appreciated.
直前になってこういうお願いをして申し訳ないのですが、なるべく早くお返事をいただければ大変ありがたいです。)

Sorry for this last-minute request, but your reply by EOB today would be much appreciated.
直前の依頼で申し訳ないのですが、今日の営業終了までにお返事をいただければ大変ありがたいです。)

何かを誰かに急ぎでお願いするときには、礼儀として、これらのフレーズを使ってみよう。恐縮している気持ちを伝えることができれば、依頼されるほうも、気持ちよく依頼を受けることができるだろう。コミュニケーションの潤滑油として使っていただければ幸いだ。

ご参考になれば幸いです!

上の例文で出てくる表現 "ASAP" についての解説は、こちらの記事をどうぞ。

同じく、上の例文で出てくる表現 "EOB" についての解説は、こちらの記事をどうぞ。

私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。

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