【グルメ】「3 Frakkar」のパフィン料理とクジラ料理(アイスランド・レイキャビク)
今日ご紹介するグルメは、アイスランドはレイキャビクのレストラン「3 Frakkar」さんの、パフィン料理とクジラ料理。
店名の「3 Frakkar」とは、アイスランド語での表記で、英語に訳すと「Three coats」となるらしい。ご当地グルメを食べさせてくれるレストランとして、口コミが高い。お店の場所は、レイキャビク市街地の中心部から徒歩圏内にある。
2023年初冬のある日、日が暮れてから、こちらに夕食に訪れた。こちらが、お店の外観。
こちらが、メニュー。まずは前菜を選ぶ。
私がオーダーしたのは、「パフィン胸肉のスモーク、マスタードソース添え」。
次に、メインティッシュを選ぶ。
私がオーダーしたのは、「クジラのペッパーステーキ、ペッパーソース添え」。
この2つをオーダーしたところ、店員さんがにっこり笑って、"Good choice!" (よい選択ですね!)と言ってくれた。
ご当地ならではのグルメをいただくのが、私の海外旅行の楽しみのひとつだ。「パフィン」と「クジラ」。こういった組み合わせは、おそらく世界中でこの国でしか実現することができないのではないか。
ところで、「パフィン」とは何か。
パフィンとは、大西洋沿岸に生息する海鳥だ。世界のパフィンのうち、実に60%(600万羽以上)がアイスランドに生息しているという。その可愛らし姿が、アイスランドのマスコット的存在となっている。
実は、パフィンは絶滅の危機にさらされていて、アイスランドでもパフィンの数は減少しているそうだ。アイスランドではパフィンの猟は規定に従えば可能で、パフィンの肉を食べることも、タブーではないらしい。しかし、パフィン肉を食べる習慣を禁止することを求める人も多いそうだ。(この記事を書いている最中にそういったことを知り、これを書きながら、罪悪感に苛まれている・・・。)
下の写真が、私のいただいたパフィン料理(パフィン胸肉のスモーク、マスタードソース添え)だ。まるでヒトデの形のように、美しくデコレーションされている。
パフィンのお肉は、やや固め。筋肉質なのだろう。特に臭みは感じなかった。マスタードソースがよいアクセントになっていた。
そして、こちらが、メインの、クジラのペッパーステーキ。
肉が、でかい。そして、大きなじゃがいもが、まるごと付け合わせについている。ペッパー(唐辛子)ソースの量も多く、クジラのお肉が浸かっている。
一口食べてみて、「ああ、クジラだ」と、懐かしい気持ちになった。ややクセのある、素朴で野趣あふれる味だ。昔、多分、小学生の頃(1970年代~1980年代)、給食で出されたクジラ肉を食べたことがある。そのときの味を思い出したのだ。大人になってから、接待などで、高級な飲食店でクジラ料理を食べたこともあるが、このとき思い出したのは、給食のクジラの味だった。ペッパーソースは、とてもこってりした、濃いお味で、クジラのクセを和らげてくれた。
食べ終わり、お皿を下げにきた店員さんに、「クジラを久しぶりに食べました」と話した。すると、「クジラを食べる国は少なくなったね、アイスランドのほかは、ノルウェーと日本くらいじゃないかな」と言っていた。
アイスランドでは、厳しい気候のため、野菜を育てるのが大変だ。トマトやキュウリなどは、温室栽培をしている。だから、貴重なビタミン源として、パフィンやクジラなどの肉が、昔から重宝されてきたのではないか。
絶滅の危険のある動物を食事でいただくことについては、賛否両論あると思うし、私自身、複雑な気持ちだ。だが、今回、アイスランドならではの料理をいただくことで、アイスランドを身近に感じることができた。アイスランドは、ノルマン人が8世紀頃に入植して建国した国。北の果ての島に移住し、大変な暮らしをしてきたであろうアイスランド人の祖先に思いを馳せた。
ちなみに、この2皿(ドリンクは無し)のお値段は、ISK 8,080(ISK = アイスランドクローナ)だった。クレジットカードの請求は、8,000円を超えた。やはり、アイスランドは物価が高い(涙)。
美味しかった。ごちそうさまでした!
こちらのお店の公式サイトは、こちら。
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