【英語】I am (was) wondering if...
ビジネスや日常会話で、相手に対し、何かをしてほしいと依頼したり、何かをさせてほしいという許可を求めたりするときに、それらを丁寧にやんわりと言う表現、"I am (was) wondering if..."のご紹介。
ここで使う他動詞"wonder"のもともとの意味は、「~かどうかと思う、~を知りたいと思う」というものである。いつも通り、オンライン辞書「英辞郎」に載っている例文を一部抜粋してみよう。
以上は、いずれも、日常でよくある会話の例である。これらの例からもお分かりのように、"wonder"の直後に"if節"を伴い、if節の内容について「知りたいと思う」というのが直訳である。
この"wonder"を用いて、ビジネス上、婉曲に、相手に何かを依頼したり、相手に許可を求めたりすることもできる、というのが、今日のテーマだ。
"I am wondering if..."と現在進行形にしてif節を続けると、「~かどうかと思っている」「~を知りたいと思っている」という意味になる。それが転じて、
「~してほしい(~させてほしい)と思っているのだけれど、いかがでしょうか(よろしいでしょうか)」
といったニュアンスを出すことができるのだ。その丁寧な語感が、ビジネス上、とても便利なのである。私もよく見聞きするし、自分でも頻繁に使う。ビジネスパーソンなら1日に何回も使う場面があるだろう。
なお、この表現の"am"を"was"に変え、過去進行形の"I was wondering if..."とすると、更に丁寧なニュアンスが出せる。
まずは、何かをしてほしいと依頼をするとき。
続いて、許可を求めるとき。
これらの例にあるように、if節の続きには、"could"がよく用いられる。"could"は"can"の過去形で、依頼や許可の文脈では、canよりもずっと丁寧なニュアンスになる。
以上の例をもっとカジュアルに言う場合、例えば友人同士の会話の場合、"Can you give him a message?"とか、"Can I take holidays next week?"という表現でもよいのだが、たとえば、お取引先や、会社の上役、あまりよく知らない人などに話すときには、ちょっとカジュアルすぎて失礼に当たる可能性がある。そんなときに、"I am (was) wondering if..."は万能なのである。
なお、"wonder"のベーシックな意味「~かどうかと思う」という文脈で、仕事上、迷いや悩みを持っており、それを相手に相談したいときにも、この表現を使うこともある。
応用範囲が広いので、覚えておくと便利だ。是非、いろいろな場面で使ってみていただきたい。
ご参考になれば幸いです!
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