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【英語】I am (was) wondering if...

ビジネスや日常会話で、相手に対し、何かをしてほしいと依頼したり、何かをさせてほしいという許可を求めたりするときに、それらを丁寧にやんわりと言う表現、"I am (was) wondering if..."のご紹介。

ここで使う他動詞"wonder"のもともとの意味は、「~かどうかと思う、~を知りたいと思う」というものである。いつも通り、オンライン辞書「英辞郎」に載っている例文を一部抜粋してみよう。

・I was wondering if you were free tomorrow. :《誘う》明日、あなたがお暇かどうかと思ったのですが。
・I was wondering if you'd like to join me for dinner tomorrow. :《誘う》明日、食事でもどうですか?
・I wonder if he'll understand my English. :彼が私の英語を理解してくれるだろうか。
・I wonder if he's over 50. : 彼は50歳過ぎてるのかなぁ。
・I wonder if I can take a few more days off. : もう2~3日休みが取れたらいいのだが。
・I wonder if you'd like to go out with me this Sunday. : 《誘う》次の日曜日、ぼくと付き合ってもらえないかと思って。
・I wonder if he will really come. : 彼は、本当に来るだろうか。

以上は、いずれも、日常でよくある会話の例である。これらの例からもお分かりのように、"wonder"の直後に"if節"を伴い、if節の内容について「知りたいと思う」というのが直訳である。

この"wonder"を用いて、ビジネス上、婉曲に、相手に何かを依頼したり、相手に許可を求めたりすることもできる、というのが、今日のテーマだ。

"I am wondering if..."と現在進行形にしてif節を続けると、「~かどうかと思っている」「~を知りたいと思っている」という意味になる。それが転じて、

「~してほしい(~させてほしい)と思っているのだけれど、いかがでしょうか(よろしいでしょうか)」

といったニュアンスを出すことができるのだ。その丁寧な語感が、ビジネス上、とても便利なのである。私もよく見聞きするし、自分でも頻繁に使う。ビジネスパーソンなら1日に何回も使う場面があるだろう。

なお、この表現の"am"を"was"に変え、過去進行形の"I was wondering if..."とすると、更に丁寧なニュアンスが出せる。

まずは、何かをしてほしいと依頼をするとき。

I am (was) wondering if you could give him a message.
直訳:彼にメッセージを伝えもらうことができるか知りたいと思っている。
→「彼にメッセージを伝えていただけますでしょうか。」

続いて、許可を求めるとき。

I am (was) wondering if I could take holidays next week.
直訳:来週休暇を取ることができるか知りたいと思っている。
→「来週休暇をいただけますでしょうか。」

これらの例にあるように、if節の続きには、"could"がよく用いられる。"could"は"can"の過去形で、依頼や許可の文脈では、canよりもずっと丁寧なニュアンスになる。

以上の例をもっとカジュアルに言う場合、例えば友人同士の会話の場合、"Can you give him a message?"とか、"Can I take holidays next week?"という表現でもよいのだが、たとえば、お取引先や、会社の上役、あまりよく知らない人などに話すときには、ちょっとカジュアルすぎて失礼に当たる可能性がある。そんなときに、"I am (was) wondering if..."は万能なのである。

なお、"wonder"のベーシックな意味「~かどうかと思う」という文脈で、仕事上、迷いや悩みを持っており、それを相手に相談したいときにも、この表現を使うこともある。

I am wondering if I should continue this business.  What do you think?
「このビジネスを継続すべきかどうか迷っています。あなたはどう思われますか?」

応用範囲が広いので、覚えておくと便利だ。是非、いろいろな場面で使ってみていただきたい。

ご参考になれば幸いです!

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