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【英語】hidden agenda

今日ご紹介するのは、"hidden agenda"という英語フレーズ。

このフレーズは、"hidden"と、"agenda"という2つの単語から成る。

まず、"hidden"は、「隠された」「秘密の」という意味の形容詞。

そして、"agenda" は、「議題」「予定」「意図」などを意味する名詞。ビジネスの文脈で "agenda" といえば、「会議の議題」という意味で特によく使われる。「アジェンダ」とカタカナで書いて日本語のように使う場合も多い。

つまり、"hidden agenda" は、「隠された議題」という意味になる。

オンライン辞書「英辞郎」にも、次のように載っている。

hidden agenda
《a ~》〔声明などにおいて〕隠された思惑[意図・計画]、下心

私がビジネスでよく聞き、使うのは、「表向きに何かを議論しているときに、その裏で何か別の目的を達成しようとしている」という文脈においてである。

たとえば、次のような例文をどうぞ。この例文は、「効率化」という建前との裏に、解雇という隠れた目的があることを皮肉っている例だ。

He says that the purpose of this project is to enhance efficiency but his hidden agenda is to cut costs by layoffs.
(彼はこのプロジェクトの目的は効率化だと言っているが、彼の隠れた意図は、解雇によるコストカットだよ。)

次の例は、裏に別の目的があるのではないかと誤解されそうな状況において、自らを弁護するために、隠れた意図がないよ、ということを伝えるものだ。

I honestly think that we should use the service of this company.  The owner of the company is my old friend, but believe me, I have no hidden agenda.
(私はこの会社のサービスを使うべきだと本当に思っています。この会社の社員は私の古い友人ですが、信じてください、裏の意図はありません。)

いずれも、若干、微妙な状況で使われているのがお分かりいただけるだろう。

このように、物事に、建前や本音、表と裏、という二面性があるのではないか?という場面に遭遇したときに、この"hidden agenda" というフレーズが、その微妙なニュアンスを示すのに使い勝手が良いのだ。

ご参考になれば幸いです!

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