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【英語】level playing field

今日ご紹介するビジネス英語は、"level playing field" というフレーズ。読みは「レベル・プレイング・フィールド」。日本語に訳すと、「公平な条件で競争ができる状態」という意味になる。

このフレーズの成り立ちを見てみよう。この "level playing field"というフレーズの "level" は、「水平な」という意味の形容詞だ。また、"playing field" は、スポーツで使われる言葉で、競技が行われるフィールドやコートを指す。

スポーツにおけるフィールドやコートは通常、平らで均等な状態に整備されている。当たり前のことではあるが、そのおかげで、競技者は公平な環境で互いに競い合うことができるのだ。この「水平なフィールド」「水平なコート」という表現をビジネスで使うと、ビジネスにおいて公平に競争ができる状態を指す比喩表現となるのだ。

ビジネスにおいては、常に、それぞれの製品やサービスの市場(マーケット)に参加しているプレイヤー間での競争が不可欠だ。しかし、競争の参加者が公正な条件下で競争できる状況でなければ、健全な市場は保てない。ビジネスには、プレイヤーに同じルールが適用され、同じ機会が与えられ、不利な条件や差別的な扱いを受けることなく、公平な競争の機会を得ることができる環境が必要だ。今日のフレーズ "level playing field" は、まさにそのような環境のことを指すのだ。

例文を見ていただくのが分かりやすいだろう。

We will ensure a level playing field for all our suppliers during the procurement process. We evaluate them based on objective criteria, such as quality, price, and delivery capabilities, to ensure fair competition and transparency.
(私たちは調達プロセスにおいて全てのサプライヤーに対して公平な競争環境をお約束します。サプライヤーの評価は、公正な競争と透明性を確保するため、品質、価格、配達能力などの客観的な基準によって行います。)

なお、このフレーズを構成する "level" を、上記の例のように「水平な」という形容詞ではなく、「水平にする」という動詞として用いて、この "level playing field" というフレーズを、「公正な競争な環境を整える」という動詞句として使うこともある。そのような例も見てみよう。

The government should take measures to level the playing field for small businesses, allowing them to compete with larger corporations.
(政府は、小企業が大企業と競争できるように、公正な競争環境を整えるための措置を取るべきです。)
※この場合、"level the playing field" と、"level" と "playing field" の間に定冠詞 "the" を入れて使うことが多い。

このフレーズがよく使われるのは、自社と他社との競争において、ハンディキャップがあるかどうかとか、取引相手の選定の際に公平な機会を与えるべきとかいう文脈であることが多い。マーケティングや調達部門の方々におかれは、このフレーズを覚えておかれるとよいだろう。

ご参考になれば幸いです!

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