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【英語】in the sense that...

今日ご紹介するビジネス英語は、"in the sense that…" というフレーズ。読みは「イン・ザ・センス・ザット…」。日本語に訳すと「...という意味で」となる。

これは、ビジネス英語で、何かについてまず結論を述べつつ、その直後に、その意味をより詳しく説明するためのフレーズだ。使い方としては、"in the sense that" の直前に伝えたことを詳しく説明するために、"in the sense that" の後に、主語と動詞を含むセンテンスを続ける。

例文を見てみよう。

【例文1】
"The marketing campaign was successful in the sense that it significantly increased brand awareness."
(そのマーケティングキャンペーンは、ブランド認知度を大幅に高めたという意味で成功しました。)

例文1では、マーケティングキャンペーンが成功した("successful")、ということをまず述べて、その「成功」の意味するところを、"in the sense that…" 以下で説明し、成功=認知度の向上という意味であることを伝えている。 

【例文2】
"This investment is attractive in the sense that it offers a higher return with a relatively low level of risk."
(この投資は、比較的低いリスクで高いリターンを提供するという意味で魅力的です。)

例文2でも同様に、投資が魅力的("attractive")であることをまず述べて、なぜ魅力的なのか、その理由を、"in the sense that…" 以下で、ローリスク・ハイリターンであると述べている。

【例文3】
"This policy is particularly strict in the sense that it requires all employees to complete cybersecurity training annually."
(このポリシーは、すべての従業員が毎年サイバーセキュリティ研修を完了することを義務付けているという意味で特に厳格です。)

例文3でも、同様に、まずは 厳格であること("strict")を述べたうえで、何が厳格なのかを説明するため、"in the sense that…" 以下で、研修義務があることに言及している。

以上の例から、この "in the sense that…" というフレーズが、何かについてまず先に短く結論を述べ、それがどういう意味か、ということを、その後に詳述するために使うものだということがお分かりいただけるだろう。

このフレーズが有用なのは、まず結論を短く先に述べることができることだ。ビジネス英語の文脈では、とにかく、結論を先に端的に示して、話の方向性について相手に予測可能性を与えることが期待される。理由や論証などの説明は、その後で行うほうが分かりやすい。

私を含め、典型的な日本語教育を受けてきた日本人には、理由をまず先に述べて、結論はその後で最後に述べて締めくくる、という話し方に慣れている方が多いと思う。しかし、外資系ビジネス英語の文脈では、真逆である。最後まで結論が分からない話し方をすると、イライラされたり、困惑されたりする。

この "in the sense that…" というフレーズは、結論を先に示し、理由や意味合いをその直後に述べることができる、シンプルでスマートなもので、使い勝手が良い。是非、覚えていただき、活用していただきたい。

ご参考になれば幸いです!

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