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【面接の英語】その2:"Could you tell me about yourself?"(自己紹介)

先週、「面接の英語・その1」という記事で、英語で採用面接を受ける日本人の方に向けて、ハンディキャップに負けず頑張ってほしいという願いを書きました。

いよいよ、今週からは、面接で使える英語フレーズを具体的に紹介していきます。

まず、面接官と顔合わせし、"Hello" とか、 "Nice to meet you." などという軽い挨拶を交わします。

その際、まずは最初にひとこと、面接官に対して、面接の機会をもらえたことのお礼を述べておきましょう。

Thank you for taking the time to interview me.
(私を面接するお時間をお取りくださり、ありがとうございます。)

それが済んだら、いよいよ面接の始まりです。

会社側から候補者への質問のうち、ほぼ間違いなく「いの一番」に聞かれる質問は、こちらです。

Could you tell me about yourself?
(あなた自身について教えてもらえますか。)
Could you describe your background?
(あなたのご経歴を教えてもらえますか。)

つまり、自己紹介を求める問いかけです。

あるいは、質問の形ではなく、

Tell me about yourself.
(あなたについて教えてください)
Please walk me through your resume.
(あなたの履歴書に沿ってご経歴を教えてください。)

などと言われることもあります。

自己紹介とはいえ、採用面接なので、主にあなたの過去のキャリアについての説明を求められています。出身地や趣味などの個人的な要素は、会話が盛り上るようであれば、おいおい織り交ぜていってもよいと思いますが、まずは職歴にフォーカスしましょう。短すぎず、長すぎず、ちょうどよい長さがどれくらいかを考えましょう。

過去の職歴の少ない人は、過去の職場で行っていた業務について、少し触れながら概観するとよいでしょう。転職歴の多い人は、まずはざっくりと、どういうキャリアの変遷があったか、大まかな全体像をつかんでもらうとよいかもしれません。

「なんだ、自己紹介ぐらい簡単じゃないか、その場で考えてすぐできるよ」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、面接に臨むと、多くの人は、多少なりとも緊張します。文字通り暗記するくらい、あなたの自己紹介のテンプレートを完璧に仕込んでおくのが望ましいと思います。

面接は、第一印象で決まるといっても過言ではありません。この「いの一番」の質問にあたり、すらすらと自己紹介ができない人は、自己紹介が上手な人にくらべて、ものすごく見劣りします。

最初から特に飾り立てる必要はありません。まずは、ご自分の職歴を淡々と説明してみましょう。

自分のキャリアを、時系列順に古いほうから簡単に紹介する例を挙げてみます。

I started my career as a sales staff at Company A in 2010. 
(私は2010年にA社の営業スタッフとしてキャリアをスタートさせました。)
After spending 5 years there, I left Company A and joined Company B as a sales manager. 
(そこで5年間働いた後、A社を退職し、B社にセールスマネージャーとして入社しました。)
Since then, I have been working for Company B for about 7 years until now. 
(それ以降、B社で現在まで約7年勤務しています。)
I am currently leading a team of 5 people to sell our products in Western Japan region.

(現在、5人のチームを率いて、当社製品を西日本地域に販売しています。)  

逆に、新しいほうから言うと、次のようになります。

I have been working for Company B as a sales manager since 2015. 
(私は2015年よりB社にてセールスマネージャーとして勤務しています。)
I am currently leading a team of 5 people to sell our products in Western Japan region.
(現在、5人のチームを率いて、当社製品を西日本地域に販売しています、)
Before joining Company B, I had worked for Company A as a sales staff for 5 years.
(B社への入社以前は、A社で営業スタッフとして5年間勤務しました。)

古いほうからにするか、新しいほうからにするかは、いずれでもよいでしょう。

この程度は暗記するレベルで準備しましょう。ここで詰まってしまようでは、これからどんどん展開していく質問に答える心の余裕を失ってしまいかねません。

「その3」に続きます。

私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。

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