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【グルメ】「Song Fa(ソンファ)」のバクテー(シンガポール)

今日ご紹介するグルメは、シンガポールのご当地グルメのひとつ、バクテー(肉骨茶 / bak kut teh)。バクテーとは、漢方スープで豚肉を煮こんだ薬膳料理だ。これを、現地の人気店「Song Fa(松發 / ソンファ)」さんでいただいたときのお話だ。

こちらのお店はチェーン店で、シンガポールに複数の店舗がある。私が訪問したのは、「The Centrepoint」というショッピングモール内のお店だ。平日の夕食に、ひとりで訪れた。

店内は、地元の方らしき人々で賑わっていた。ひとり客も多いし、家族連れや友人グループもいる。老若男女に人気のお店のようだ。

壁には、レトロな街角の風景を描いた大きな絵が。

こちらの絵は、公式サイトにも載っているのだが、このお店の起源を描いたもののようだ。1969年に、シンガポールの Johor Road という通りで、手押し車でバクテーを売っていたのが始まりらしい。

こちらの店舗での注文は、QRコードから、スマホで行う。これは大変便利だ。2023年のシンガポールでは、こういうお店が多かった。東京でもこういうお店はたまにあるが、シンガポールではどこでも当たり前だった。こういったテクノロジーの普及のペースは、ずいぶん早いと感じた。

私がオーダーしたのは、①バクテー(拝骨肉骨茶 / Pork Ribs Soup)の小、②カイラン(芥藍)という中国野菜の炒め物、③白ごはんと④白湯。日本のように水やお茶は無料ではない。数十円ではあるが、白湯も有料だ。

ちなみに、この時のお会計は、合計で税込17.70シンガポールドル。2023年6月の為替レートで、日本円で2,000円未満。物価の高いシンガポールで、このお値段はかなりリーズナブルで、お財布に優しい。

運ばれてきたのが、こちら。

こちらが、中国野菜「カイラン」の炒め物。この野菜は、少し固くて、強めの風味の青菜だ。私はこれが好きで、日本ではあまり見かけないため、中国や香港、台湾などで見かけると、必ず食べるようにしている。こちらのカイランも、味付けがとても良かった(ひとりで食べるには少し量が多かったが・・・。)。

そして、こちらが、お目当ての、バクテー。大きな骨付きの豚肉がゴロゴロと盛られていて、たっぷりのスープの中に浮かんでいる。

スープのなかには、ニンニクも丸ごと入っていた。

まずは、スープをすすってみる。これは・・・かなりイケる。漢方と、胡椒、ニンニク。複雑な味だが、意外に優しいお味で、いくらでも飲める。身体がぽかぽかと温まる。豚肉は、ホロホロに煮込まれていて、よく味がついている。骨があるのでやや食べにくいが、ひとりなので、周りを気にせずかぶりついた。スープと豚肉の組み合わせが絶妙。これは、素晴らしいご当地グルメだ。

そして、さらに素晴らしいことに、このお店では、バクテーのスープは、無料でおかわりができる。いや、こちらから「おかわり」をお願いしなくても、スタッフが向こうからやってきて、こちらから「もう要らない」とストップをかけないかぎり、どんどん継ぎ足してくれるのだ。スタッフが、アツアツのスープが入ったポットを手に、常に店内を見回していて、私のスープが少なくなってきたと見るや、絶妙のタイミングでつかつかとやってきて、継ぎ足してくれた。スタッフの中華系の男性は、愛想なく、無表情でスープを注いでくれるのだが、それが何とも素朴で良い。私も2度、継ぎ足してもらい、心行くまでスープを堪能させてもらった。

日本人の口に合う料理だと思う。シンガポールで観光に疲れたときや、滋養をつけたいときにお勧めだ。

美味しかった。ごちそうさまでした!

こちらのお店の公式サイトは、こちら。

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