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ママのバイアス、パパのバイアス

日経 ウーマンエンパワーメントプロジェクト
『ジェンダーギャップ会議』~ジェンダー平等は企業の経営戦略だ~

日経BP主催の⇧セミナーに参加した。
ジェンダー格差というと、なんだかその言葉自体がキツイ印象をもつが
このセミナーを通して論じられていたのは
「ジェンダー」だけに留まらず
もっと広い視野で
「ダイバーシティについてちゃんと取り組むフェーズにきているよ」
とそんなことだろうと思った。

「ダイバーシティ」は「多様性」と訳されるが
「みんなちがって、みんないい(金子みすゞ)」ということかなと。

いろいろ考えた。

私はママの働き方についての自論を
ここでいろいろ書いているわけであるが
「働き方のダイバーシティ」を論点にしてみると
それで悩むのは何もママに限ったことではないことに気づく。
今更であるが…。

同じ我が子を育てるパパだって悩むのではないだろうか。

・家族を養わなければ!
・イクメンでなければ!
・親父の背中を見せなくては!

パパにもいろいろなプレッシャーがあり
それは男性としてこうであるべきという固定観念によるもので
その固定観念を「大黒柱バイアス」というそうだ。

このバイアスからくるプレッシャーと闘いながら
「自分はどうあるべきか」という悩みもあるはず。
ママだけ悩みが多い!と思い込んでいた自分が恥ずかしい。

そして、正直、私の中にもそのバイアスが存在していたかもしれない。
自分のワーママとしての働き方を考える時
もちろん、経済的な条件を無視しているわけではないが
優先順位としてはあとまわしで
むしろ、そこはパパに頼ろうとしているところがあったかもしれない。
つまり、自分の働き方を、自分の都合だけで考えていないか?と。

私は家事も育児もやっていて大変だから
自分のやりやすいように働くね。あなたは稼いでね。

大雑把に表現するとそんな感じ。
そんなつもりはないし、そんな発言をすることなどないが
でも、深層にはこんな考えがあるのだろう。

なお、今回のセミナーによると
日本の「女性の無償労働(家事など)は男性の5倍」だそうだ。
これだって、女性の「良妻賢母バイアス」の結果なのではないだろうか。

働きやすい社会のために
「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」を壊さないといけない。
ステレオタイプにのっかろうとするからやり辛い。

ちなみに、今回のセミナータイトルには「経営戦略」とある。
企業内におけるジェンダー平等=女性の活躍のためにどうあるべきか
そんなことがディスカッションされていたが
女性活躍は女性優遇ではなく、同じ基準の中で「個」を評価すること
というようなことが言われていた。
本当そのとおり。

様々な働き方も「優遇措置」ではいけない。
その働き方が「普通」であることが大切。
いろいろな働き方をする人が混在して
その環境下で求められる結果を出せる能力そのものが評価されるべき。

令和になっても戦後復興の働き方が評価のバイアスになっている。
セミナーのパネリストもおっしゃっていたが
これまでは「時間」で評価されてきたから
長時間労働 → 一生懸命頑張っているね!
年功序列 → とりあえず順番だから昇進ね!
 けれども、時代は変わっている。

みんなちがうからいろいろなやり方があって
みんなちがうから発揮できる能力もいろいろで
企業には「個」をうまくマネジメントすることが望まれる
そんな方向になってきている。
と、感じている。

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