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新しい自分に気づくため

「私、何のために働いているんだろう」

それは、ワーママ初心者が
中でも、仕事復帰からまだ日も浅く日々のやりくりに疲れ気味のワーママが
一度は考えること。
これをテーマにする書き物も世に多い。

朝、機嫌が悪くギャン泣きする子供を、時間がないからと更に追い立て
会社では皆が忙しい中、時短で早めに退社することに引け目を感じ
保育園では1分でも時間に遅れたら頭を下げながら延長料金を払う。
働いて得た収入もこういう細かな出費でどんどんと減っていく。

ワーママは皆、経済的理由だったり、社会との関わりをもちたかったり
自分の成長だったり、何かしらの目的があって働いている。
その目的へ向け、育休復帰後はもっと目の前が開かれていていいはずなのに
「お金のために子どもを泣かしてまでも働くのは正しいのか?」
「もっと子どものそばにいるべきなのではないか?」
「育児と仕事の両立では、どうしてこんなに謝らなくてはいけないの?」
これまでは感じることのなかった「やりにくさ」の急な出現により
早いタイミングで罪悪感に苛まれながらダークゾーンに陥ってしまう。

「私、何のために働いているんだろう」

仕事をしている時にはママとしての自分が足を引っ張り
育児をしている時には働いている自分が負担になる。
どちらにも責任があるからこその罪悪感。
そしてそれが自信喪失にもつながる。

私もそうだった。
もっと前向きだったはずなのに
上司に「変わったね」と言われるようなこともあった。
性格もあって、仕事も育児も「ベスト」であるべきと思っていたから
そうはいっていない現実に落ち込んでいた故だろう。

自分なりにいろいろ工夫してみて、今もまだ手探り状態だが
ここ数ヶ月、この活動を通して自己分析やキャリアの棚卸しをしてみて
今、思うこと。

私は既にママという新しい自分になった。
そして「働きマン」から「ワーママ」という別業界へ転職したようなもの。
業界がわれば考え方や見方も変わる。
「ワーママ」として立ち回るには、まずは自分の頭と心を変えよう。

これを言語化できるようになるまで、様々な活動をしてきたわけで
その全ての経験があるからここにつながっているのだろうが
中でも、キャリアコンサルタントである中川倫子さんとの出会いと
彼女が主催している「キャリアカフェ」に参加したことが
腑落ちとなった。
(キャリアカフェについては後日紹介)

母親はマルチタスクができて、コミュニケーション能力が高い

中川さんはそう仰っていた。
何か家事をしながら子供の世話をしたり家族のスケジュール管理、
その間にもあれこれと考えをめぐらしていたり、これがマルチタスク。
コミュニケーション能力とは、親戚や地域とのつきあい、
いろいろな保護者がいる保育園や幼稚園のママ友と良好な関係を築く
そのための距離感や立ち回りなどのこと。

私はこれを新しいスキルが身についたと考えた。
悪戦苦闘しているけど何とかやっている。
その繰り返しで新しい自分になれた。
しかし、まだ自分でそれに気づいてなく
ワーママ業界へ転職したのに、古い自分の動きをするからうまくいかない。
新しい自分を活かしきれていないのだ、と。

都合の良い解釈かもしれないが
こう考えることによって、ダークゾーンの理解ができた。

「何のために働くか」という考えは切羽詰まっている。
変化に自分が追いついていないから目的が見えなくなっているのだろう。
だから、これこそが人生の棚卸しのよいきっかけかもしれない。
自分は何を目的に今を歩むのか。

棚卸しで見えてきた「大切にしたいもの」
それは「何のために」の近似値だと私は考える。
大切なものに気づくことができたら
その結果が、パパとの育児分担や、配置や労働契約の見直し
ひょっとしたら離職の選択になるかもしれない。
それが何なのかは人それぞれだろうが
目的がはっきりしているうえでの選択は
誰にとっても清々しいものだと信じたい。

ワーママ初心者が
「何のために働くのか」と自分に問い始めているのは
気づいてはいないが自分の価値観が変わってきていて
それを紐解くタイミングだということ。

新しいステージが始まるということ。

自分に問うている行為そのものが成長の表れ。

勝手な前向き思考かもしれない。
しかしダークゾーンの渦中にいる人はそれに気づけない。
だから私は発信をしよう。

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