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ファスト&スロー#9

『ファスト&スロー』 ダニエル・カーネマン

第3部自信過剰
第24章 資本主義の原動力
第4部 選択
第25章 ベルヌーイの誤り
第26章プロスペクト理論

まとめ
・楽観主義者ほど計画の錯誤を起こしやすい。つまり、リスクを過小に評価しがちである。
・死亡前死因分析をすること。計画を実行する前に、計画を知る人物を集め、失敗したと仮定しての原因を分析する。

・幸福の感じ方やリスクをとるかどうかは、参照点、つまり現在の富の状況に左右される。
・利得よりも損失の方を重視する。

楽観主義者は、実際に幸せになることが多い。それは、行動に対して、失敗しても立ち直りが早かったり、自分は健康だと感じているために、鬱病などの精神病にかかりにくく、長生きする傾向にあるためである。

しかし、楽観主義者はリスクに対しても過小に評価する傾向にある。つまり、成果をあげても、それは多くの失敗を繰り返した上で成り立っており、結果として損失の方が大きいということが少なくない。性格というものは、切り取りかたでメリットにもデメリットにもなる紙一重なもので、便利な言葉だと考えた。

では、どうすればいいのだろうか?
場面によって性格を切り替えるという器用なことができれば、一番理想である。例えば、計画の段階では臆病であり、行動に写るときは、楽観的である。これだと、メリットのみを生かして一番理想的である。しかし、そんな器用なことができる人がいるかと聞かれれば、少ないだろうと思う。

現実的に言えば、自分の性格からこういうときはこういう風に考えようと意識することがいいとおもう。意識することで、ある程度の効果が見込めるのではないか。

小説や映画が存在する理由のひとつに、登場人物の人生や価値観を客観的に追体験できるからというものがあると思う。
何か意識するときに、自分の好きなキャラクターや似ている人物を想像してみるのもいいかもしれない。

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