メーロンアカデメイアtop

未来の社会のための教育を考える

ミライプラスは、教員と社会・産業界に関わる人々が共に学び合うグループ ”メーロン・アカデメイア” を立ち上げました。

メーロン μέλλον = 未来
アカデメイア aκαδημ
ία = プラトンがアテネ郊外に設立した学園

ギリシャ語で未来を表す”メーロン”と、プラトンが紀元前にギリシャ・アテネ郊外に設立した学園”アカデメイア”から名前を付けました。古代ギリシャのアカデメイアでは、講義形式ではなく、一問一答で学習者に助言を与えて研究を組織する方法で学びが行われていたようです。メーロン・アカデメイアでも、未来に関わるテーマに対して参加者同士が対話を通じて共に考え、学び合う場を作りたいと思い、このような名前を付けました。

現在の画一的な教育システムは、18世紀後半、プロイセンにて作り上げられました。当時、プロイセンはイエナの戦いでフランス・ナポレオン軍に敗北します。この敗北を機会にプロイセン改革が始まり、富国強兵のために従順な軍人を育てることを目的として義務教育制度が確立されました。このシステムが米国に持ち込まれ、工場労働者を量産するために十人委員会にて米国での教育カリキュラムが構築されます。これは、映画 Most Likely To Succeedでも説明された件です。

教育が社会を創る

今の教育は、基礎的な学力を上げつつ、平均的、かつ指示命令に従順に従う国民を増やしていくことで国力を上げよう、という目的のために設計されたものです。つまり、こういう社会を創る、というビジョンの下で設計されたシステムです。

現在、世界中で新しい教育が取り組まれているのは、2世紀前の社会の姿と現在の社会の姿が大きく変化したにも関わらず、その時に設計された教育システムが大きく変わっていないからです。社会が大きく変わっているのに教育が変わらないのはおかしい、というのが今の教育改革の原動力だと思います。今の小学生が大人になるのは2030年以降。技術進化が加速している今、2030年、2040年にはどんな世界になっているのでしょうか?

2013年に発表されたオックスフォード大学 オズボーン教授の論文では、10-20年後には米国の総雇用者の47%の仕事が自動化される、という衝撃的な予測が話題になりました。AIは本当に半数の仕事を奪うのでしょうか?
仕事が大きく変わる時代は、どんな社会になっているのでしょうか?

社会に合わせた教育ではなく、未来の社会を創るための教育・学びが必要、教育は常に社会の先を見据えていないといけないと思います。そのためには、教育関係者や保護者である大人、社会を構成する大人が共に「未来の世界・社会」を考え、学び合う場が必要。メーロン・アカデメイアは、未来の社会に繋がるテーマを取り上げていきます。

ICT立国に学ぶ

メーロン・アカデメイアのプレイベントは、ICT立国の実例に学び、これからの情報教育を考える企画です。

ルワンダに教育視察に行った長澤さん、ハンガリーに教育視察に行った越智さんに登壇していただき、各国がなぜ情報教育に力を入れているのか? を各国の社会的背景と情報技術の進化の度合いなどから考えます。日本は今年から小学校でのプログラミング教育を必修化しますが、日本の目指すべき情報教育の姿はどんなものなのか? ICT立国ルワンダ、ハンガリーを参考にしながら参加者との対話で考えていきます。

サピエンスの歴史に学ぶ

メーロン・アカデメイアの第1回イベントは、全世界で大きな話題となった「サピエンス全史」の booked 読書会です。

サピエンス全史は、250万年前にアフリカで進化したホモ・サピエンスが、どのようにして唯一の人類として生き残り、世界中に拡がり支配することが出来たのか? を紐解く話題の歴史書です。ホモ・サピエンスの進化には3つの重要な革命が現れます。マクロで見た革命の意義と、ミクロで見た革命前後の社会変化を考えることで、未来の社会への変化を考える場にしたいと思います。

メンバー同士の学び合いの場

メーロン・アカデメイアはメンバー同士の学び合いの場です。主催者であるミライプラスの企画だけではなく、メンバーの皆さんによる企画をどんどん取り上げていきたいと思っています。

ミライを創る学びに興味がある方、ぜひ仲間になってください。


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