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わたしの夫は珍獣ハンター

『わたしの彼は左きき♪』みたいな感じになったけど(えぇ、全然違いますね苦笑)

一応ギリ平成生まれなので、全く世代ではないのですが、浮かんできた今回のタイトルの直後に脳内で再生されたのが、このあまりにも有名な一節でした。

夫の好きなタイプはちょっと(だいぶ?)変わった人ということらしく、よく自分で自分のことを「珍獣ハンター」と呼んでいます。そんなあなたも珍獣なのでは?とよく思うのですが、そんな珍獣ハンターの目から見ても私はかなりの珍獣らしく、「今となっては俺は珍獣使いだわ」とか言っています。わたし、手なずけられているのか…?

そんな夫ですが、もはや私の人生において欠かせない存在となっています。私が自分のやりたいことを、やりたいように思う存分できているのは、他でもない夫のおかげです。

馴れ初め

こちらの自己紹介記事でも軽く触れていますが、9歳年上の夫とはブラジル音楽のグループで知り合いました。

夫はブラジルに高校の頃に3年ほど住んだ経験と、大学で1年留学した経験があり、私は大学の頃に(フランス語専攻だったにも関わらず)ブラジル音楽サークルに入っていました。夫と知り合ったグループは社会人サークルで、最初はメンバー同士の付き合いだったのですが、二人で食事に行く機会が何度かあり、ひょんなことから付き合うことになりました。

「とりあえず付き合ってみる?」

なんというか本当に、大げさでなくこんなノリでした。笑
これを言ってきたのは夫の方。私が付き合うとしたらどんな人が良いのかという話をしていた時でした。

私は海外色が強くて考え方も海外風だけど、軸になっているのは日本人としてのアイデンティティ。そんな私には、100%外国人のパートナーよりも、日本人だけど海外のバックグラウンドもある人のほうが合っているというのが夫の見立てでした。

それを私に話した次の瞬間、「それって俺じゃん」と思ったそうです。

馴れ初めについてはstandfmの夫婦チャンネルでも話しています^^

夫の生い立ち

「日本人だけど海外のバックグラウンドもある」という夫の生い立ちを軽くさらっておきます。

当時商社マンだったお父さんの転勤で家族で赴任していた先のポルトガルで生まれます(※国籍は日本です)。2歳で帰国して日本で幼少期を過ごし、高2で再びお父さんの転勤でブラジルで3年間過ごします。その後、帰国して日本の大学へ入学し、在学中に単身ブラジルへ留学します。1年間の予定だったはずが、現地で精神病を発症してしまい、あえなく強制帰国。闘病生活を続けながらも大学院へ進学し、卒業後は仕事をしながら通信制の大学に通って教員免許を取得します。

その後は一度会社員になったり、飲食業界に飛び込んで(←このあたりで結婚しました)数年後に自分のお店をオープンさせるもコロナ禍で閉店に追い込まれたりしながらも、今はご縁があってブラジルの商材を扱う会社で正社員をしています。

人に話すと「激動の人生だね」とよく言われますが、話を戻すとまさに「日本人だけど海外のバックグラウンドもある」人ということが分かっていただけると思います。

私の考えていた理想のパートナー像とは

夫と出会う前から、もしもパートナーにするならこんな人がいいな、という漠然としたイメージはありました。

ずばり、自分のことをやりたいようにやらせてくれる人。そのためにはまず、私のことを理解してくれる人でなければならない。

自分でもどれだけ自己中やねん!と思いますが、自分の人生の主役は自分でありたいという考え方なので、自分以外の人やものに捧げる人生には元々興味がありませんでした。

元がこんな考えなので、結婚願望はそこまでなかったのですが、人生を共に歩んでくれるパートナー的な存在には憧れていました。でもそれが具体的にどういう人なのかということについてまではイメージできていませんでした。

ですが、夫が言った、この「日本人だけど海外も分かる人」というのがこのとき驚くほど腑に落ちて、まさにその通りだと思いました。

そして、夫のバックグラウンドを知った私もまた、「それってこの人じゃん」となります。

そうと決まれば答えは一つ

正直、恋愛感情はありませんでした。多少気になる人ではあったけど、この人と付き合うというイメージは全くなかった。でも、私の理想のパートナー像に当てはまる条件はクリア。

そんな人探し出すのは大変だ、というのは常々思っていました。私もこれでも、自分の「珍獣」ぶりに薄々気付いていたというわけです。

だからこそ、自分から頑張って探し出さないといけないと思っていたところを、幸運にも向こうから接近してきてくれているというこの状況に目をつぶるわけにはいきませんでした。前々から自分が理想と思っていたような人が今、目の前でパートナー候補になっている。

それなら、「付き合ってみる?」とかいう軽いノリで言われてるし、一旦つきあってみよう。結果がどちらに転ぶにしろ、このチャンスを逃したら後悔するとも思いました。

見事なまでの完全一致

こうして、晴れて付き合うこととなったのですが、一緒に過ごしてみると想像以上に私の理想のパートナー像に合致していました。

これは生涯を共に歩むパートナー最有力候補!この人は手に入れないといけない!直感でそう思いました。

その後、付き合って2ヶ月で夫の実家へのお誘いに喜んで行ったり(ご両親も海外的な感覚が強くてこの家族だったら私をすんなり受け入れてくれるとも思いました)、付き合って3か月で飲食店勤務になるからとお店に近い場所に引っ越すと言い出したので、じゃあ一緒に住んでみない?と持ち掛けたり…

タイミングの良さの助けもあって、トントン拍子でうまくいき、あれよあれよという間に婚約、結婚に至りました。

理想的すぎる結婚生活

子どもが生まれてからもまた、本当に私のやりたいようにやらせてくれています。母である前に一人の人間だから自分の人生も謳歌したい、という私のポリシーも理解してくれるし、私の子育てスタイルも尊重してくれます。

さすがは子供心理学科卒業で教員免許を取得しただけあって、子育てに協力的だし子供への対応にも長けています。日本の教職をとって海外経験もある人が、私の子育ても認めてくれている。それだけで私の子育ては間違っていないんだと自信を持つことができています。

また、結婚相手というよりもパートナーという言葉がしっくり来る関係性も私の理想そのものでした。

そして何より、口癖は「いいじゃん、やってみなよ!」な私の夫。こんなに認めてくれる人いる?っていうくらい、夫のおかげで自己肯定感爆上がりな私です。

こんな私を私のままでいさせてくれる夫。あのとき、恋愛感情がないからと断らなくてよかった。今となっては、恋愛感情がなかったからこそ、このパートナー的な関係を維持できているのではと感じます。

タイトルを「私は珍獣使い」に変更します

自分の夫に対して言うのもおかしいのですが、「こんな人、本当にこの世に存在したんだ!!」と思うほど、私の理想にピタッとはまる人と出会えて、一緒になれて、私どれだけ前世で徳を積んだんだろう。

自称珍獣ハンターも認める珍獣っぷりの私にとっての理想的な人ということは、やっぱり夫もまた珍獣だという説は濃厚。世界広しといえど、同じような人をもう一人見つけることは不可能だと言えます。

自称珍獣ハンターと公言している夫には申し訳ないけど、珍獣ハンターは実は私の方なのでは。

さらに、子育てに関してはもちろん夫の考えも取り入れつつも、基本的には私が主体となって動いているので、そういう意味では私のほうが夫を「手なずけて」いると言えるのかも。

タイトル変わってきますね。「私は珍獣使い」。

こんな素敵な珍獣、きっと後にも先にも現れない。お互いを認め合って尊重し合いながら、大事に大事に歩み続けていきたい所存。

sayu



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