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【毎日note266日目】あなたが来てから知ったこと。

動物の本は感情移入しすぎて泣いてしまうから、あまり読まないようにしているのに、猫を飼ってからつい他の猫飼いさんたちのお話も知りたくなり、猫のエッセイを買ってしまいました。

こんばんは。さゆです。

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有名作家さんたちと、愛猫との心温まるエッセイや、猫ちゃんの小説が収録されています。


また改めて感想書こうと思いますが、序盤の角田光代さんの愛猫トトちゃんのお話は、角田さんの猫エッセイ『今日も一日きみを見てた』と重なる部分もあれど、泣かずにはいられませんでした。

「トトが来て、何か自分以外のことに心を持っていけるようになったことが、自分にはすごく良かった」
「すごくつらいことがあった時でも、「今、私はこの問題に直面してるけど、とりあえずトトにご飯あげなきゃ」というふうに、気持ちの逃し方がある」

…この部分にものすごく共感してしまいました。

私は5年間、夫婦二人暮しで、しかもフリーランスで一人細々と仕事をしている程度なので、自己とばかり向き合って過ごす時間が長すぎて。

意味がないのに延々と人生の一人反省会をはじめてしまったり、SNSで他者と比較して落ち込んでしまったり…ということがとても多かったのです。


しかし、猫が来てからは、子猫ということもあり、想像以上に手のかかる存在に振り回されてヘトヘトになりつつも、そんな時間に助けられていたことも事実でした。

それに、朝(というか午前中…)起きれなかった自分が今や5時に猫に起こされ、生活習慣が変わり、SNSを見る時間が激減し、孤独感も減り、本当に良いことづくめで。

「とにかく何があってもこの子の命を守ろう」と緊張や責任感に押しつぶされそうになりつつも、そう思えること事態が私にとってすごく幸せなことでもあるのだろうな…と思います。


自分の手で、自分以外の生き物を育てたり、見守ったりすることで、自分自身が助けられることもあるのだなあ…と30代半ばで知った新事実です。笑

「人生なんて繰り返しやん! 飽き飽き!」と偉そうに思う事も多々あるのですが、島国日本の田舎で私が見ているものなんて、実際は、ごくごくごくごくごくごく小さいのでしょう。

その小ささをほんの少しずつ開けてくれる優しい存在を、これからも大切にしたいなと思ったのでした。


さゆ

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