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私がやりたい広報というのは

なかなか言葉にならない。

でも、少しずつ見えてきたのは、

多分、広報とか、PRとか、マーケティングとかっていう

ビジネス的な言葉でも、情報発信とかっていう言葉でも違って、

ちょっと生あったかくて、子どもっぽくて気持ち悪いんだけど、

思いを伝えるとか、誤解されないとか、わかりあえる人に伝わるってこと。

こういう人や会社の役に立ちたいなっていうのは、

exitありきで数字を追うことをゲーム感覚で楽しんでいるベンチャーとか、

真面目でいい人なんだけど商品のことを仕事道具以上に見てない人とか、

ではなくって、

すごい良い商品なのに思いが強すぎて、買う人をビビらせてる商品とか、

店主が照れ屋で言葉少なだから、得体がしれないと誤解されてるお店とか、

だと思う。

離島に移住してカフェを開いた人とか、職人に惹かれて脱サラした人とか?

って言われたけど、イメージとしてはまさにそういう感じ。

そういう人たちって思いもセンスもあるから

自分でどんどん発信していくんだろうし、

もしかしたら余計なお世話かもしれないけど、

どういうふうにやってきたのか、どうやっていきたいのか話を聞いて、

「そのこだわり、もっと伝えた方がよくない?当たり前じゃないし!」

「お金かけなくても、こういうところに情報載せたら知ってもらえるかも」

「ちょっと思いがあふれ過ぎてて、受け取りきれないから、
何回かに分けて発信したらどうかな?絵とかも入れて」

とか、そういうことのお手伝いをしたい。


広報にも色んなやり方があって正解はないと思うんだけど、

イメージしてるのは結婚式を手伝ってくれたコーディネーターさん。

最初、頼む時は相見積もり、じゃないけど、相性があるかなと思って、

二人のコーディネーターさんに話を聞いた。

片方は私を見た瞬間にドレスのイメージとかが湧いたらしく、

演出とかもその場で教えてくれて、最高の花嫁にしてくれる感じがした。

もう片方は私の家に来て、夫と話を聞いてくれて、

私をなりたい花嫁にしてくれる感じがした。

どっちもプロだったと思うけど、私が頼んだのは後者。

そのコーディネーターさんはドレスの試着の時も、

根気よく付き合ってくれて、最後の2着で迷った時、

私のイメージに合うドレスを教えてくれたけど、

結局、私が着たいドレスを着るという決定を尊重してくれた。

何かこう、相手がやりたいことを形にするのを手伝いたいというか。

私がいなかったら回らないんじゃなくて、主役は相手で、

こんな商品に育てたいとか、こういう仕事をしていきたいみたいなのの、

コミュニケーションの部分でできることがあればやりたい。


何だろう。私は広報とかPRとかって長い目で役に立つって信じてて、

それは今日明日の売上にはつながらないかもしれないけど、

色んなことに役に立つんだと思ってる。

今こういう時に営業が止まっちゃっても、

信頼関係ができてれば、お店に応援のために買いに来てくれるとか、

そんな感じ。

いい会社だと思うから、一緒に働きたいと思う人が出て来たり、

中にいる人もやめなくて力を発揮してくれたり、

取引先とかも、やりたい方法に協力してくれたりとか。

ちゃんと、どういう会社なのか、どういう商品なのか

わかってもらえてたら、長く商売をやっていくのに力になるだろうなって。


そういうのって、お金かけなくても、ちょっとしたことでも変わると思う。

自分が見聞きする、お知らせでも「緊急事態宣言のため営業自粛します」

っていうそっけない張り紙だけ見ると、

何か、政府に言われたから仕方なくやってる感がある。

もしかしたら、忙しくて文章考えるどころじゃなかったのかもしれないし、

用事さえ済めば言葉は何でも伝わるって思ってるのかもしれないけど。

でも、「こういう中で不要不急の分野だから色々と考えました。

続けていくこともお客さんの楽しみの一つになるかなと思ったけど、

苦渋の決断で今は自粛することを決めました」

みたいに言われたら、応援したいな、再開したら行こうかなって思える。

逆に、そういうちっちゃなことの積み重ねというか。


そういう、ちょっと言い方変えたらいいのにもったいないなーとか、

新商品つくったのになかなか知ってもらえないみたいな話を聞いて、

そういう人に知ってほしいんだったら、ホームページよりも、

意外とチラシ配った方が気付いてくれるんじゃないの?とか、

わかりにくい場所にあるから道順を写真で紹介するだけでも、

迷子になって諦めてた人が来てくれるんじゃない?とか、

何か、そういうアイディアを出して、文章つくるのが大変だったら、

その辺の雛形をつくるのを手伝ったりとか、

どういうサイトに出したらいいのか分からなかったら

調べて提案したりとか、そういうことができたらいいな。


正直にいう。

私には戦略的思考とかってない。

でも、話を聞くことはできる。

自分の意見を挟まずに、へぇって聞くのはわりと得意。

色々聞いて、「それって、つまり、こういうこと?」って確認して、

どういうことなのかっていう意図を伝わりやすい言葉にして、

届いてほしい人に届ける方法を考えるっていうのは楽しいと思う。


なんだけど、自分がそういうことをちゃんとできてないのに、

フリーランス広報/ライターとしてブランディングできてないのに、

やります!って言っていいのかなっていうためらいがあって、

このふわふわふわっと感が自分の言ってることと矛盾してる気がして、

これ、できます!って言えなかったんだけど、

そこは言わないと分からないよね、

自分ができてからじゃないと言えないって言ってたら、

いつまでたってもできないよねって言われたので、

ちょっと書き出してみた。


そうだよね。移住した離島のカフェオーナーへ提案するのに、

移住経験も、その離島やコーヒーの知識も持ってないと

何も言えないってなったら、いくつ身体があっても足りない。

そりゃそうだ。

もったいないのは自分か。



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