マガジンのカバー画像

3歳と考える、おしごと

4
よくしゃべるけれど、まだお仕事とは何かをよく分かっていない3歳。 悩み過ぎて、自分がなぜ何の仕事をしているのか分からなくなっている3○歳。 度重なる休園期間を有意義な時間にするた… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

私は私。仕事は仕事。

私は私。仕事は仕事。

休園期間があけた。
あけた翌朝は、保育園に行けて仕事ができることに、当たり前だと思ってた状況にむしろ戸惑った。気を抜いたら、また急に「明日から休園です」とか、「熱が出ました」とか連絡があるんじゃないかと思ってしまって。
自分が気を張っていようがいなかろうが、うつるときはうつるし、うつらないときはうつらないものだろうに。

追いつめられた状況で、なぜか子どもを通じて仕事を考えてみようと思った結果、子

もっとみる
うまくやることが仕事ではない

うまくやることが仕事ではない

今日こそはお嬢を仕事場に連れていってみようと声をかけた。午前中、外に出かけられると、その後の流れもいい。買い物でも何でもいいから連れ出したかったのだけど、昨日届いた幼児用教材に夢中でなかなか腰が上がらなかった。

そこで「パソコン」を持って一緒にお仕事へ行こうと誘うと、ノッてくれた。
持っていくのはいつもパソコンと呼んで愛用している電子辞書ではなく、さっきまで遊んでいたパソコン風の知育おもちゃ。ま

もっとみる
雨が降ってるから、いや

雨が降ってるから、いや

朝「ママと一緒にお仕事に行こう」と誘ってみた。
誰もいない時間帯を狙って、コワーキングスペースで「おしごと」できたら面白いと思ったのだけれど、そこはイヤイヤ期キッズのこと。やはりこちらの思惑通りに事が運ぶことはなかった。
着替えて歯も磨いて荷物も持って、すべて支度して玄関を出たところで「おうちにずっといる」と動かなくなってしまった。

外は雨。
今日はアンパンマンの傘をさして出かける気分ではなかっ

もっとみる
おしごと、楽しい?

おしごと、楽しい?

おやつを食べながら、彼女は聞いた。必死の形相でパソコンに向かう私に。
「おしごと、楽しい?」って。
ニコニコしながら。

束の間、考え込んでしまった。
かろうじて、「そうねぇ」ぐらいは言ったと思う。
歯切れの悪い私に、彼女はそれ以上何かを問うこともなく、賑やかにおしゃべりしながら、おやつを食べ続けた。

その時やっていた「おしごと」は原稿の整理のような、機械的な作業だった。その作業だけで言えば別に

もっとみる