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さゆりのへや
2022年1月20日 00:38
T氏が買ってきたお土産を受け取りに出向いた。彼が指定した場所は、彼の自宅から数分の最寄り駅だった。私の自宅では無く、T氏の自宅の最寄り駅。お土産を受け取りに片道40分かけて私は受け取りに行くのである。「どうしてもやらなければならない事があって家から離れることができないんだ」お詫びの言葉と共に、待ち合わせの希望日時が書いてあったT氏からのメール。何の事情かは分から
2021年8月18日 22:03
門限まであと10分。私の住む国は日本と違い、外出制限という政府からの規則があった。運悪く警察に捕まれば、罰金の支払いを要求される。日本円で約15,000円のペナルティ。「コーヒーだけでも飲んでいったら?」急いで帰ろうとする私にキッチンから戻ってきた彼が呼び止める。「ううん、もう帰らなきゃ・・」ケーキやコーヒーなんてどうでも良かった。(これから電車に乗るわ
2021年8月15日 15:59
彼の住む建物はモダンで、私の住む古典的な造りとは全く違う外観だったどんなインテリアなのか、拘りはあるのか、その人の性格や嗜好が部屋に現れるので、お部屋訪問は楽しい。部屋に入ると彼がスリッパを出してくれた。何処かのホテルに置いてある白いスリッパ。「こんな簡易的なもので申し訳ないけど…」出張の際に持ち帰ったのだと彼は言った。私はそれを履き、手を洗いたいと伝える。
2021年8月8日 06:19
「また会いたい」この言葉には社交辞令の意味も勿論含まれる。今までの経験では「また会いたい」の言葉に続いて、「次にいつ会える?」この言葉がペアになっていることが多かった。でもこの人の場合は違っていた。初回のデートは彼の家の近くの公園だったので、お礼のメッセージに加えて次は私が行ってみたいと話した公園の名前をあえて付け加えた。3日くらい彼から連絡はなかった。
2021年7月9日 02:41
マッチングアプリでやり取りをした中で、好印象の人がいた。メッセージのやり取りで得た情報からウエブで検索すると、本人の経歴が出てきたので少し安心。出会い系で知り合う人たちの中には詐欺の人もいるかと思うけど、この人の場合は偽装工作するには難しい経歴だったので本当なのだと思った。初めて会った日は、広々とした公園を散歩しながら、今まで行った旅行先や過去に住んだことのある