読書:ヨーロッパ文化と日本文化 ルイス・フロイス
ヨーロッパと戦国日本の文化の違いが箇条書きにされています
フロイスが1585年、Canzusa(加津佐 かづさ 南島原)にいたときに書いたもの。面白かったものをいくつか書いてみます。
日本の女性
*日本の女の子は両親に断りもしないで1日でも幾日でもひとりで好きなところへ出かける。
*女の人が男の前を歩く。
*料理は男性がする
*結婚しても財布は別々で妻が夫に利子をとって貸し付けたりする
戦国女子は強くていいですね笑
食べ物色々
当時、肉食は禁忌で、牛は労働力と考えてたようですね。肉食の話で面白い話はフロイスの日本史にも結構あります。
*日本人は魚のフライは好きではないけど、昆布のフライを喜んでいる
意外!アジフライうまいのに。日葡辞典にはあげこぶ、入昆布とあるらしい。フライより刺身で食べるのが好まれていたそうです。
*日本の汁xiruは西洋人には塩辛い。ヨーロッパのスープは日本人には塩気がないと思ってる
*乳製品やバター、チーズがくさすぎて忌み嫌っている
*ぶどうをあんま美味しいと思ってない。
400年後の日本のぶどうは世界一おいしいのに。
現代と同じと思ったもの
*日本は泥酔しても恥ではなく、誇りとしている。
「殿Tonoはどうされた」と尋ねると「酔っぱらったのだ」と答える
*人にしつこく酒を勧めて吐くまで飲む
この悪習なくなってほしい
*西洋では貴人が自分の部屋を掃除するのは卑しいことだが
日本では貴人が掃除してそれを品格のあることとおもっている
掃除大事
その他
*西洋の喪服は黒だが日本は白。
*西洋では親愛のために薔薇の花束を送るが、日本人は薔薇や石竹(ナデシコみたいな花)を一本だけおくる
花道がすでにあったので、それに関係してるのではとのことでした。一輪挿し、好きだな
*挨拶でハグをするのが慣わしだが日本人は全くこういう習慣を持たない。むしろそれを見ると笑う
*西洋では 偽りの笑いは不真面目だと思われているが日本では品格のある高尚なこととされている
*西洋では、家が火事になったときは、急いで水をもってかけつけ、また隣の家を破壊する。日本人は他の屋根に登り、箕であおぎ、風が立ち去るように絶叫する。
絶叫・・人を斬りつけるときも絶叫すると書いてありました。
*西洋では宝石や金、銀の片を宝物とする。日本人は古い釜や、古いヒビ割れした陶器、土製の器等を宝物とする
侘び寂び。日本らしくて好き。
今と変わらないところも結構あって面白かったです
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