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おやつと器 珍道中の思い出と共に

出先でお腹が空き、早く帰ってあの器でお餅を食べよう!と帰路を急ぐ。

餅を柔らかく煮て、あんこと大根おろしで頂く。

先月、窯元訪問して買った器に入れよう。

私は年上の友人と、博多から有田に向かっていた。JR九州の特急は快適。会話も弾み、有田もいいけどその手前で降りない?降りたそこは武雄駅。二人ともこういうの大好きだ。

観光案内所で、窯元について聞くと、品の良い女性が隣の土産物屋に作品があるからそれを見て、行き先を決めては?と言ってくれた。年上の友人も私もここに行きたい!と一致したのが、綿島さんだ。綿島さんのインスタでその細かい作業の様子を見ることができる。表現が違ったら申し訳ないが菊の模様を押し当ててつけて、色を載せている、可愛らしく温かみを感じた。
Watajima Yasuhiro |綿島
窯元に電話したが留守のようだ、閉まってることもあると言われたが、私達はダメ元で行ってみると言い張り、バスでのルートを教えてもらった。

バス停でインスタにある携帯にかけると御本人が出て、今展示会中で不在だが奥様に工房を開けるように言ってくだるとのことで私達はバスに乗った。

バスはどんどん町を離れ、周りは自然しかない。最寄りのバス停で降りた。運転手さんに目的地を聞くと、うーと唸りながら、とりあえず近くの窯元を目指したら良いがそのまたけっこう先だという。

ぽつんと一軒家のような道を、歩くマダム2名。少しすると窯元が見えた。「凌山窯」だ。亡くなったお父様の作品とまた作風が違う息子さんの作品を見せて頂く。息子さんの作品を一点ずつ購入した。一期一会だ。葉っぱの形が気に入った。

凌山窯の松尾潤さんの作品
煮物が似合うの

そして次の目的地への行き方を聞くと、親切にGoogleマップで説明してくれた。道なりに行って、突き当りの細い道をを登って、一番上の細い道の先、15分位ですよ、と言われた。私のマップでは35分だけど??
「車ですよねぇ?」
「歩きなんです、30分なら歩けます。」と返すと、潤さん(と呼ばせていただく)は首を傾げながら送りますと車を出してくださった。ありがたく乗せてもらったのだが… 

登り坂、ワインディングロード、完全に山だ。「歩いてなんてびっくりしましたよ。」道を通って私達もびっくりしました。これでは1時間でもつかなかったでしょう。

そこは完全に里山でした。

ついたところは山の上。

綿島工房では奥様が首を長〜くして待っていてくれました。

奥様と話をしながらそれぞれ気に入ったものを購入した。

上から見て模様があるものと、

鍋のときにも活躍します。
今日は大根おろし餅

真横から見て模様が見えるもの、内側には刷毛目あり。

抹茶碗ですか?
今日はあんこ餅を。

展示会がなければ、御本人にも会え、品数も多かったとのこと。また作品と綿島さんご夫妻に会いにあの遠くの山に行きたい。

帰りは奥様が、車で駅まで送ってくださった。

地元の方、皆様親切すぎて心温まりすぎた旅でした。

購入したとはいえ、それ以外の時間もわけてくださった凌山窯の松尾潤さん、駅に戻った私達に「遠いから大丈夫かと心配してました!」と笑顔で迎えてくれた観光案内所の御婦人。なにもない自然の中でしたが、そこには温かい人々が迎えてくれました。
武雄の観光
観光協会バンザイ!🙌

器を見るたびに温かく柔らかい気持ちになります。

親切な皆様に感謝します。


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