最初のいじめ

死にたいと思わなくなったと思っていたのに、周期的に仕方ない日にやっぱり消えたくなった。
消えたくなった時に、アホだなって思いながらも過去のフラッシュバックをわざと掘り起こして、泣いて過呼吸を起こして無理矢理寝る事が嫌な癖である。
今まではすぐにフラッシュバックが次々と起こってたけど、ふといつも同じものを最初に思い出すなぁと気付いて考えてみた事があって、泣きながら記事を書いている。アホすぎる。まぁすでに手は痺れてきている。けど今しか書けないと思うから続けよう。

いつも同じように思い出す最初のフラッシュバックは、おそらくあたしの人生で最初のいじめの記憶だ。鮮明に思い出す事ができるいじめの記憶。

3歳で引っ越して、それまで保育園だったのに、幼稚園に入ったらしい。
幼稚園の発表会か何かで、楽器をやるのか、劇をやるのか。
別に好きじゃなかったはずだけど、友達と言われたら一緒にいた2人の女の子。当時はきっと友達だと思ってたんだろうね。顔も鮮明に覚えている。
そんな女の子2人と、あたし、が同じ楽器だったか役だったかをやることになった。
先生が聞いてきた、お洋服の色は何色がいい?と。
女の子2人のうち、ひとみちゃんはともちゃんにこそこそと何か耳打ちしてそれからピンクがいいよね、みたいなことを言った。
あたしは別にピンクが好きでもなかったのに、空気を読まなきゃって思って、ピンクと答えた。あの瞬間の記憶は本当に鮮明だ。


そして、本番。
お洋服の色は、お察しの通りあたしだけがピンク。女の子2人は確か黄色だったかな。

その時、あーハブられてるのかって悲しかった記憶がこれまた鮮明にある。

でもね、誰にも言えなかったし、今までも誰にも言った事がなかったし、これを書くこともすごく戸惑った。けど、その事が原因であたしは高校生で個性を手に入れるまでピンクのものを持てなかったし身につけられなかったんだって、さっき気づいたの。だから書き残す。

ランドセルはワインレッドを選んだ。
上靴はあえて青を選んだ。
好きなブランドはエンジェルブルー。

高校生になって、どん底までおちて振り切った時に初めてピンクの服を着たり、可愛い格好をしたり、ピンクのアイシャドウを塗ったり、ピンクのものを持てたり、ピンクの髪にできた。

多分これが記憶にある中で最初のいじめられた記憶だと思う。ちなみに普段から近所だったから遊んでたけど、その時もわかりやすくひとみちゃんはいじめてきた。
ともちゃんの家でごっこ遊びをしてたら、その場にいないように扱われた事は鮮明に覚えている。さすがにその時は悲しくて、何も言わずに帰った。
遊びに行ってそんなに時間が経っていなくて、母にどうしたの?と聞かれたけど、多分その時も言えなかった。誤魔化してた。

というか、辛かった事は誰にも話した事なんてない。本当は。母はもちろん、父にも。だからこんな風にフラッシュバックだらけで、うまく人間関係も構築できなくて、ついに社会からはみ出してしまったんだ。

小さい頃、ちゃんと話せていたら何か変わっていたのかな、なんてアホみたいなタラレバ話。

過去に辛い時期を救ってくれた人はたくさんいるけれど、その時辛い話は聞いてもらってたけど、辛い事が起こるたびに過去の記憶を解放して辛くなって血を見て楽になってた、なんて事は誰も知らないんだなぁ。
全て墓場まで持っていくつもりだったし、墓場まで遠くないと思ってたからさ。
でも墓場までが思ったよりずーーーーーーーーーーっと遠くてさ。ほんとは19歳で死にたかったから。でも死ねなかったから。そしたら死にたい死にたいって言いながら、11年も生き延びてしまったの。さすがに荷物が多くなりすぎて、フラッシュバック起こす案件多すぎてしんどくなっちゃったよ。

今もさ死にたいってほとんど思わなくなっただけで、生きたいわけじゃないのよ。生きてて申し訳ないって思うよ。でもさ、何も知らない親は困るじゃん。本当に何も知らないから。あたしが生きづらい理由も、何もかも。
どれだけアホらしくても、ここまできたら何も知らないままでいてほしいのよ。

リスカしてる、だから心療内科に行きたい。
一度だけ正直にそれだけを伝えたことがある。そのときはさすがに泣かれた。
でも話は聞かれなかったし、病院は嫌な顔をされた。最終的にはカウンセリングなんて意味あるのって言われて数回で通わなくなった。
というか、指や腕の傷を文化祭の準備でついたって嘘ついたことを呆れられた記憶しかない。

つまり、偏見がありまくりなの。
だから理解できないだろうし、言うつもりはない。かと言って、母のように死に際に恨み言を言うつもりもない。
あたしが唯一できる抵抗は、この連鎖を止めるだけ。

話は戻るけど、きっとあの2人は家庭を持って幸せに暮らしてるんだろうねー。
あんな遠い記憶なんてすっかり忘れてさ。

いじめてた側なんてそんなもの。
あたしだって同じように思われてるかもしれない。


そろそろ、かな。
過呼吸起こして疲れたら眠れそうだ。

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