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大学生やボランティアを食い物にするブラックNPOのお話し

こんばんは。一月があっという間に過ぎ去ってしまいますね!

今日は、私が以前関わってしまったブラックNPOについてお話ししたいと思います。

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そのNPOは、子どもの貧困を解決することを理念に掲げていました。

子どもの虐待や人権についてとても関心が高かった私は、大学生の時から子どもを取り巻く環境を変えるために活動するグループにボランティアとして参加していました。

その思いは社会人になっても消えず、24歳の時、忙しい仕事の合間を縫ってとあるNPOの社会人ボランティアに応募しました。

1.体裁が異様に整っているNPO団体

一言でいうと、立派そうな団体。というのが最初の印象です。

しっかりとした造りのHPに、にっこり笑うお洒落に髪をかき上げる若い女性の代表、そしてそれを取り巻く比較的若いボランティアたちの写真。そしてダメ押しは、「認定NPO」の文字でした。

実際に国から認定をもらっている団体で、中身があんなにひどいとは夢にも思いませんでした。(その考え自体が今となっては幼いですが。)

今更ながら考えてみると、NPOの活動をしていくのに代表がお洒落である必要はないし、HPが異常にスタイリッシュである必要もない。そこにお金をかけている時点で怪しいのですが、私は兎にも角にも何か行動をしたかったのと、「認定」の文字を頼りに応募し、ボランティアとして採用されました。

2.四六時中送られてくる来るメール、指示、ダメだし

参加時に、A4用紙2枚ほどの契約書を書かされました。

内容は、団体の不利になるような言動をしないこと、最低半年はボランティアとして働くこと、その他活動における条件がかなり細かく書いてありました。

その時点で、「えっ・・・」とうっすら恐怖がよぎった私ですが、その当時はNoと言えず、いわれるがまま署名。これがのちに私を精神的に苦しめることになります。

活動が始まってすぐ、平日の昼間でも容赦なく送られてくるメールに違和感を覚えました。やってほしい仕事を一方的にリスト化し、活動に賛同してくれている企業への対応やイベントの企画などを次々丸投げされました。

そのほか週一でのミーティングへの参加強要があり、しかも相手の一方的な都合でしょっちゅう日時変更されます。

私は相手のリクエストに応え続け、4か月でイベントを2回執り行い、十数社の企業とのメール対応と書類作成、夜遅くまで続くミーティングに出席し続けました。その間、プライベートな時間は全てボランティアに費やされました。

3.本性をあらわにする女性代表

一見すると、もしかしたら人によってはやりがいのある仕事に見えるかもしれません。特に、意識が高くやる気に溢れている大学生などには、「仕事」っぽくてわくわくするかもしれませんよね。

しかし、ボランティアに任せていい仕事の権限を逸脱し、そこに責任を持たないところが、ブラック企業のやり方と全く同じなのです。

人を消耗品としかみていない。

そして、問題は女性代表ほかその団体に所属するスタッフの質の悪さでした。

ミーティングでは基本的に人をこき下ろします。使えないボランティアの話、馬鹿な企業の奴らの話、ちょろい行政の奴らの話、そしてイベントに参加したくだらない奴らの話。

もうびっくりするくらい上から目線で、関わってくれているほとんどの人を見下しているんです。

興味があるのは、いかにメディアに取り上げられるか、実績を出すか、社会的ステータスの高い人々とつながるかでした。

特に辛かったのは、善意100%でスキルと時間を差し出してくれている老若男女のボランティアさんたちへの暴言です。

「あの人トロイから(笑)」くらいはまだ軽くて、聞いていて胸が悪くなるほどひどい評価をくだします。まるで、他人は自分の役に立つためにだけあって、自分の要求にこたえられない人は全員無能だから何を言ってもいいと言わんばかりでした。

当然、私も陰に表に暴言を吐かれ、ある日メールで一方的な人格否定を含むもの凄い長文の説教を送られてきたことが引き金となり、とうとう限界がきました。

周囲にも相談した結果、もう関わらないほうがいいと決め、メールでこれ以上ボランティアは続けられない旨を伝えました。

4.常軌を逸した恐怖の電話攻撃

そこからです、その代表と団体の本当のやばさを思い知ったのは。

その日のうちに、数回代表の携帯電話からの着信がありました。私はもう関わるつもりはなかったので、着信拒否に。

すると、翌日別の知らない携帯からの着信が何回もあったのです。

おそらく、昨日とは違うスタッフの電話からかけてきたものと思われました。怖くなった私は、それもブロック。

すると、翌々日にはまた違う携帯から着信が!!

個人の携帯電話からのいたずら電話なんて、そうそうかかってくるものではありませんよね。しかも辞めたこのタイミングで。確実にNPO法人の人たちです。

数日間にわたって、着信拒否をすれどもすれども別の携帯から電話がかかってくるのです。

そんなやりとりを一週間も続けたある日の朝のことでした。

出勤前の準備をしていた私は、気温や天候を調べようと携帯をみました。すると、またしても知らない番号から着信が入っていたのです。

まだ朝の7時、時間的にも回数的にも常識を外れた行動に、心臓がギュッとつかまれたような恐怖を感じました。

着信が切れたらまたブロックしようとそのまま放置して、10分後にまた携帯をみると・・・。

なんとまだ鳴っていたのです!!!

(え、10分間ずっと鳴らし続けてるの、この人・・・?)

呆然と画面を見つめていると、やがてようやく静かになりました。

着信履歴を見ると、7時過ぎに一回のみ。やはり、電話に出るまでかけ続けるぞという執念でずっと鳴らし続けていたのです。

こんなことする人、借金取り以外にいますか?(借金取りに遭ったことはないけど)

もはや悪質な取り立て屋以外の何物でもなく、これ以上こんなことが続くならば警察に相談しようと決めましたが、その後はぱたりと音沙汰がなくなりました。


これが私が経験したブラックボランティアのお話です。


5.権威と権力を追い求める小さな城の代表者たち

この経験から、私は多くのことを学びました。

ファッション感覚や野心だけで事業を運営している人がいかに多いか、それ以来社会を見る目が変わりました。

人は外側だけでは分からないということや、それでいて見栄えのいいものに惹かれてもてはやす現代社会の落とし穴も分かるようになり、転職活動に少し活かされたりもしました(笑)

写真映えする、若い起業家ははっきり言ってうさんくさいです。なぜならば、写真映えする時点でもうそこには作為しかないからです。

社会的な活動、それも子どもを食い物にして自己実現あるいは自己顕示しようとする人たちがいるのは本当に許せないですし、悲しいことです。

なので、もしボランティアをしたいと考えている人がいらっしゃったら、そういう人たちに力を貸さないよう、そして心身のエネルギーを吸い取られないよう、よくよく注意して行動を起こしてほしいと思います。

そして、やっぱり中身を確かめもせず、見栄えや表面的な肩書(学歴など)、年齢や性別でいたずらにはやし立てるメディアや国も、もっと賢くなってほしいなと思います・・・。

もっと書きたいことはたくさんありますが、今日はこの辺で!

暗いお話ですが、何かの参考に慣れれば幸いです。

読んでいただき、ありがとうございました。


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